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双日、キャンピングカー市場に参入 「キャンパー鹿児島」のKアクセスと資本業務提携
2016年~2019年に出荷台数が約30%増加するキャンピングカー市場へ参入
2021年2月14日 08:00
- 2021年2月12日 発表
自動車、航空、医療インフラなどを手掛ける総合商社の双日は2月12日、キャンピングカーの製造・販売を手掛けるKアクセスと資本業務提携すると発表。Kアクセスを戦略的パートナーとして、双日初の事業領域となるキャンピングカー市場に参入する。
両社は、日本国内におけるキャンピングカー事業の協業に関して業務提携契約を締結するとともに、双日はKアクセスから第三者割当増資を引き受けて同社に出資した。
Kアクセスは、「キャンパー鹿児島」のブランドで認知されているキャンピングカーの製造・販売をおこなっている企業で、Kアクセスが手掛けるキャンピングカーには「rem」「Boss」などの代表モデルがある。
高級感あふれる内装デザインに加え、走行中も充放電ができ、停車中も電気製品の長時間使用ができる新たな電源システムを他社に先駆けて開発・搭載するなど、新しい価値と高い機能性を備えたキャンピングカーであることを特徴としている。
Kアクセス代表者の川崎康一郎氏は、一般社団法人日本カーツーリズム推進協会(JCTA)の会長を務めており、社会が抱える地方創生などの社会課題の解決に積極的に取り組んでいることから、双日との業務提携を通じて相乗効果を狙うとしている。
キャンピングカーは、2016年~2019年の3年間で出荷台数が約30%増加するなど、需要が高まっているという。キャンピングカーの利用はキャンプや家族旅行としてのアウトドア目的に留まらず、昨今の防災対策意識の高まりを受けて、洪水や地震などの自然災害が発生した際に安全に避難できる場所として貸し出す自治体も増えている。
また、昨年は新型コロナウィルスの影響によりライフスタイルが変化する中、密を避けるためのリモートオフィスとしての活用に加えて、医療病床・移動診察として使用できるメディカルカーとしても注目を集めており、幅広い用途で注目されている。
両社の資本業務提携では、新しい価値を持ったキャンピングカーの創出を通し、近年需要が増加しているキャンピングカー業界を更に活性化させるとともに、キャンピングカーの停泊場所として利用されている全国の「道の駅」の利用の喚起などによる地方創生を目指すとしている。
それに加え、既成概念に捕らわれないキャンピングカーの提供により、緊急避難場所やリモートオフィスへの活用など、社会が抱える課題への解決策、ならびに新しいライフスタイルを提供していくとしている。