深田昌之のホンダ「N-VAN」で幸せになろう

第19回:プライバシーシェードを張って自宅前車中泊でキャンプ気分

自宅駐車場で車中泊をやってみた

  N-VANオーナーにはオートキャンプや車中泊を楽しむ人も多いが、車内で就寝する際には外からの視線は遮りたいもの。また、決めた時間までぐっすりと眠りたい人(筆者も)にとっては窓から入ってくる夜明けの光が気になるところだ。そこで窓に目張りをするわけだが、N-VANには「プライバシーシェード」(3万1900円)という商品名の純正アクセサリーが用意されているので、今回はプライバシーシェードの使用感を紹介していこう。

 さて、そうはいっても原稿を書いているこの時期は、新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言の真っ最中なので、どこかのキャンプ場に行って試すというのは無理。そこで自宅駐車場で撮影を行なって、せっかくなので夜はN-VANで寝てみることにした。

自宅駐車場での車中泊は初めて。使用した純正アクセサリーの「プライバシーシェード」は1年ほど前に入手してあったものだ

 ホンダアクセスが発売するプライバシーシェードは遮光性の高い薄手の生地を使ったもので、色は車外に向く面は黒、室内向きの面は白だ。構成はフロントウィンドウと運転席窓・助手席ウィンドウまでが繋がった「フロントプライバシーシェード」、左右スライドドア用の「セカンドプライバシーシェード」×2点、左右クォーターウィンドウ用の「クォータープライバシーシェード」×2点、そしてリアウィンドウ用の「リアプライバシーシェード」の6点となっている。

ホンダアクセス製のプライバシーシェードはセットで3万1900円。これは「フロントプライバシーシェード」。長さがあるので分割して撮影し、ここはフロントウィンドウ部
運転席ウィンドウ部分。助手席側も同じ造りだ
左右スライドドア用の「セカンドプライバシーシェード」。左右で2点ある
セカンドプライバシーシェードは窓開閉用レバー部に当たるところをユーザーがカットするようになっている
取り付け場所を間違えないよう、すべてのシェードに位置が印されている
左右クォーターウィンドウ用の「クォータープライバシーシェード」も2点ある
リアウィンドウ用の「リアプライバシーシェード」

 ウィンドウへの装着は主に付属の吸盤で行なうのだけど、運転席と助手席のシェードはウィンドウガラスへの貼り付けではなく、窓上の内張りに面ファスナーを使用して吊り下げるようになっているので、他と比べて装着が若干面倒でもあった。そのため、最初はここの造りに「?」が付いていたが、取り付け確認のために開いた純正アクセサリーカタログを見て納得した。

 N-VANの純正アクセサリーには、運転席と助手席のガラスを開けた状態で駐車している時に虫などが入ってこないようにするための「フロントウィンドウメッシュ」という便利なアイテムがあるのだが、これをプライバシーシェードと併用できるよう、開ける可能性のある運転席と助手席のことを考慮し、ウィンドウ部分のみ面ファスナーで内張りに貼り付ける仕組みになっているということだ。装着に関しては吸盤式の方が楽な印象だけど、これからの季節の使用を考えると、シェードを付けた状態でもウィンドウガラスを開けられるメリットは大きいのではないだろうか。

純正アクセサリーの「ウィンドウメッシュ」。左右セットで価格は1万3200円
フロントウィンドウ部分と運転席&助手席ウィンドウは一体式。フロントドアウィンドウは内張りに面ファスナーを使って貼り付ける
このように一部を開けることもできる。こうした場合もウィンドウメッシュは有効
フロントウィンドウから両サイドのドアウィンドウに繋がる部分で、シェードから出ている「ヘラ状」のフックをピラーの隙間に差し込んで支える
フロントプライバシーシェード両端を支えるため、クリップ(洗濯ばさみ)とゴムバンドを使った補強も入れてみた。ゴムバンドの反対側は純正アクセサリーのルーフインナーサイドパイプに引っかける。よりしっかり吊り下げられるようになった印象だ
フロントウィンドウにはHonda SENSING用のカメラが付いているが、レスオプション車もあるのでフロントプライバシーシェードはカメラなしの車両に対応する形状になっている。カメラケースに当たる部分をハサミなどでカットする
サイドウィンドウでもノブに当たる部分をカットして使うよう説明書に明記されていた
カットした後の状態

 プライバシーシェードの装着は慣れれば10分程度で完了する。そして肝心の遮光性も十分。シェードとウィンドウの隙間から漏れる光は多少あるが、筆者の印象では気になるものではなく、すべてのウィンドウを遮光した車内はちゃんと暗い。それにリアウィンドウやクオーターウィンドウ、スライドドアのウィンドウについては「ウィンドウの下側」から光が漏れないよう、多少下側にシェードを取り付けることで寝転んだ視線での暗さをよりしっかり確保できるのだ。

 また、晴天の日でもシェードを付けた状態だと日差しが入らない分、室内温度が上がりにくく、日陰側のドアを開けておけば室内はかなり涼しい感じをキープできる。それだけに、日差しを遮る場所がないキャンプ場などでは日中のシェルターにもなり、日光を当てたくない食材の保管場所としても使えるだろう。

シェードがない状態
セカンドプライバシーシェードとクォータープライバシーシェードを装着した状態。これだけでも車内が暗い感じになる
フロントプライバシーシェードも付けた状態。カメラでの撮影なので明るく見えるが、実際の車内はかなり暗くなった
車内を暗く撮って光の漏れ具合を分かりやすくしてみた

 夜が更けて自宅からN-VANに移動。マットと寝袋、さらに毛布も運び込んで車中泊の準備をする。この時期は夜でも厚手の上着さえ羽織っていれば外にいても寒さは感じない。そこでせっかくなので、テーブルとイスを出してコーヒーを飲んでみた。筆者の自宅付近は商店や工場がない住宅地なので、もともと夜は静かだが、この状況でいつもより走るクルマの台数が少ないので深夜帯はなおさら静か。音の環境だけなら郊外でのアウトドアシーンと変わらない感じだ。

 ただ、ご近所さんにはもう就寝してるところもあるため、多少でも音が出てしまう調理はNG。お湯を沸かす程度に控えておいたが、自宅待機が続いていたので、夜に屋外に出てクルマの脇でコーヒーを飲むということだけでもリフレッシュになった。

 そしてゴソゴソとN-VANの中に移動して寝袋に入る。プライバシーシェードは太陽光もしっかり遮光していただけに、すぐそばに街灯があっても室内は真っ暗。これならよく寝られそうだと思っているうちに寝落ちしていた。

 ハッと目が覚めると、シェードの隙間からは光が差し込んでいた。日差しの強さから夜明けごろではないだろうと思いつつ、スマートフォンで時刻を確認するとすでに9時を過ぎていた。実はこの日、朝の8時過ぎごろには可燃ごみの収集車が来ていたはずなので、それなりに騒々しい時間はあったはずだけど、それにも気付かず寝ていたのだった。

 これには正直驚いた。夜が明ければシェードと窓の隙間から入る光で多少なりとも眠りが浅くなり、収集車や作業する人の声で起きるだろうと予測していた。しかし、どれもスルーして熟睡できたぐらい、プライバシーシェードの遮光性は十分な効果があった。

 今回、車中泊の目線からプライバシーシェードを紹介してみたが、デイキャンプの時でも室内に日陰を作っておけば何かと便利だし、駐車した室内で何か作業をする時も日陰の方が都合がいいことも多いので、車中泊をしない人でもシェードを持っておくのはアリだろう。

夜の自宅外にテーブルとイスを出してお湯を沸かす。初めてなのでこれだけでもワクワクする感じだ
寝床の様子。テーブルを持ち込んでもちゃんと寝るスペースを確保できる。外出自粛期間中の気晴らしとして自宅車中泊、試してみてはどうでしょう
N-VANの助手席を倒して寝る場合は下に敷くものがほしいが、見てのとおりシングルサイズのマットは横幅がぴったり。後方側はリアタイヤハウスに少し当たる感じになるが、寝るのにはまったく問題ない。なお、マットを敷いた状態で前後方向の余裕は十分にある
プライバシーシェードの収納方法。リアプライバシーシェードに紐が付いているので、他のシェードを上に重ねる
後はクルクルと巻いて紐で縛る
柔らかくコンパクトになるのでしまいやすい
筆者は純正アクセサリーのプライバシーシェードを選んだが、アウトドア指向のN-VANだけに他にもシェードが発売されている。また、遮光性のあるカーテンやキャンプ用の銀マットなどを使って自作することもできるだろう

トランクネットで作る空間のネット棚

 室内に関する話になったので、ついでにもう1つ筆者が使って便利だと思っているアイテムを紹介させてもらおう。それはラゲッジスペースに置いた荷物がずれないようにするトランクネットだが、筆者はこれをテールゲートとルーフインナーパイプの間に張ることで、テールゲートを開けた時に荷物を置いておける「ネットの棚」として使っている。

ネット棚はこんな感じ。荷物の一時的な置き場としては便利。使用したトランクネットの価格は1000円くらいだった

 使用したトランクネットはインターネット通販で購入したノーブランド品で、サイズは115×60cm。これを写真で載せたような方法でセットすると、テールゲートを開けた状態では「棚」のように使えるので、リア側から荷物の出し入れをする時に手に持った荷物などを一時的に置く場所に使える。そしてテールゲートを閉めるとネットに適度な弛みが生まれて袋状になるので、閉めた状態でも物入れとして機能する。また、今回紹介したような車中泊においては着替えなどを置く場所としてもちょうどいいのだ。

 というネット棚、考案者としては縦の空間が広いN-VANの特徴を生かした積載性向上のナイスアイデアだと思っているのだけど……、どうでしょう。

ネットの張り方。リアゲート側はユーティリティナット用のナットホールに装着したリング金具にネットの端を通過させてクリップで固定した
車内側は純正アクセサリーのルーフインナーパイプに引っかけたS字フックで固定。どちらも引っかけているだけなので不要な時は簡単に外せる
テールゲートを開いてネットを張った状態
このようにタオルを置いたままテールゲートを閉めると
ネットの長さとゲート側の固定位置の関係でネットが袋状になる。これ1つで空間に棚と袋の両方が作れたということ
目の粗いネットなので後方視界も犠牲になっていない

深田昌之