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「N-VAN車中泊仕様」と「TRIP VAN」が登場した「アウトドアデイジャパン東京 2019」レポート

アウトドアを楽しむための道具としてN-VANを展示

2019年4月6日~7日 開催

「アウトドアデイジャパン東京 2019」に出展された2台の「N-VAN」コンセプトカー

 4月6日~7日に東京都の代々木公園イベント広場・野外ステージ・ケヤキ並木を使用して開催された「アウトドアデイジャパン東京 2019」は、両日とも晴天に恵まれて大勢の来場者が会場を訪れた。このイベントには人気のアウトドア用品メーカーからキャンプ場、自動車メーカーなどがブースを出展していたが、そこにホンダアクセスも参加していた。

アウトドアデイジャパンは4月20日~21日に福岡、5月11日~12日に名古屋、6月15日~16日に札幌で開催される。ホンダアクセスは東京のみの出展
ケヤキ並木のエリアにあったホンダアクセスのコーナー。JR原宿駅からの会場入り口に近い場所だったので大勢の来場者が足を止めて展示車を見ていた
東京オートサロンに出品した「TRIP VAN」も展示。クルマ好きには注目度の高いクルマだが、来場者の層が違ってTRIP VANを初めて見る人が多かったようで、かなりの注目度だった
当日配布されていたTRIP VANのオリジナルステッカー

 JR原宿駅から徒歩で会場に入るとすぐに見えたのが、ホンダアクセスの純正アクセサリーで“車中泊仕様”にカスタマイズされたガーデングリーンメタリックの「N-VAN +STYLE FUN HondaSENSING」。そしてその奥には2019年1月の東京オートサロンで展示された「TRIP VAN」も置かれていた。さらにもう1台、本田技研工業「CR-V」が展示されていた。こちらは愛犬と一緒にドライブすることを提案するため、愛犬用車内アクセサリーを装着した「CR-V Honda Dogバージョン」となっていた。

ホンダアクセスの展示車。これはN-VANをベースにしたTRIP VAN
N-VAN +STYLE FUN HondaSENSINGにホンダアクセス製の純正アクセサリーを装着した“車中泊仕様車”
愛犬と出かけることを提案する純正アクセサリーを装着した「CR-V Honda Dogバージョン」

 ホンダアクセスの担当者は「今回はアウトドアを楽しまれている方々にアウトドア向きのN-VANをご紹介することと、実際にN-VANをどうやって使うのかご覧に入れたいということからアウトドアデイジャパン東京へ参加しました。持ち込んだのは東京オートサロンでも展示をしたコンセプトモデルのTRIP VANです。このクルマはとくにサーフィンを楽しむために作ってありますが、ショー用モデルということでエクステリア、インテリアには特別な施しがされています。来場された方にはこのTRIP VANから“こんなアレンジもできるんだね”ということを感じていただき、それから現在発売している純正アクセサリーで製作したアウトドア向けのN-VANを見ることで“自分ならこうしたい”など楽しい気持ちになっていただければと思って2台を並べてみました」と展示の理由を説明した。

TRIP VANのインテリア。シートはショー用のワンオフ品。助手席側を就寝用のスペースにしている
マルチボードを使ってかさ上げしているので、フロアとボード間に収納スペースができている。なお、本来は助手席後方にもマルチボード(リア用)が付くので完全フラットになる
ワンオフのラダーも装備。黒い部分は強度を上げるために塗布した「LINE X」という樹脂コーティング。塗ったあとは非常に硬くなるのでラダーに大人の体重が掛かってもリアゲートが凹むことはないし、上がる際、靴でリアゲートを蹴ったとしても傷が付かない。ドレスアップではなく機能性を高めるために塗布しているのだ
こちらはN-VANに純正アクセサリーを装着した仕様。マルチボード(ラゲッジ用・価格6万6960円)とマルチボード(リア用・価格3万1320円)を装着
マルチボードとフロアの間は約21cm、奥行きは約143cmあるのでそこそこ大きな道具も収納できる
これはルーフインナーラック(価格1万800円)。幅は約11.5cm、奥行きは約32cm、高さは約6cm。落下防止ネットも付属。装着には別売りのルーフインナーサイドパイプ(ショートタイプ、ロングタイプどちらも対応)が必要
ルーフコンソール(価格1万7820円)。許容荷重は中央ポケットが200g、左右ポケットが各500gとなっている。車検証などをしまうのに便利だし、車中泊のときも小物置き場として役に立つ。なお、ルーフコンソールを装着してもドライブレコーダの同時装着は可能
TRIP VANには圧縮木材を使用したアイテムが使われているが、これらは純正アクセサリーと同じ形状になっている。これは有孔ボード(価格1万1340円)で純正アクセサリーはマグネットも付くよう金属製(左)だが、TRIP VANは木材(右)で作っている
オートキャンプ場などにある100V電源を車内に引き込める外部電源入力キット(価格3万6720円)。ラゲッジルーム内の左後方にコンセントが追加される。最大1500Wまで使用可能で外部接続用ケーブルは5mのものが付属する
こちらは標準付属のユーティリティナットに取り付けられるユーティティフック・ノブ Dリングタイプ(3780円)
インパネに差し込むだけで装着できる簡易テーブル(価格1万4040円)。許容荷重は5kg
テールゲートカーテン(2万3760円)は開いたテールゲートに被せる簡単装着でプライベートルームが作れる。カーテンのバタ付き防止に水入りペットボトルを入れるポケットもあり、左右はジッパーで開閉して巻き上げておける作り
ホワイトのフロントグリルは純正アクセサリー。価格は1万9440円。ドアミラーカバー(価格8640円)とリアライセンスガーニッシュ(8640円)もホワイト仕様がある
ホワイト塗装のホイールキャップ。価格は4枚セットで2万1600円
クロームメッキのドアハンドルプロテクションカバー(価格5400円)も装着されていた
ルーフキャリア(3万2400円)は長さ約158cm、幅約115cm、高さ約7cm。TRIP VANに付いているのも同じものだ

 もう1台の展示車であるCR-V Honda Dogバージョンだが、実は会場の近くにはドッグランがあり、会場内も愛犬連れの入場がOKということで多くの愛犬家が訪れていたので、こちらの注目度も高かった。

 愛犬と一緒にドライブするときは基本的にクレートやケージに愛犬を入れてきちんと固定するもので、ホンダアクセスも長距離ドライブでは安全のためそういった方法を推奨している。ただ、ドッグランまで出かけるときや獣医、トリミングに行くなどちょっとした移動では、安全性に加えて手軽さがあるアイテムがほしいところ。

 そのニーズに応えるのが「Honda Dog」のアクセサリー。装着されていたのは超小型犬、小型犬を助手席に乗せる際に使用する「ペットシートプラスわん」に、小型犬、中型犬を後席(2列目シート)に乗せるときに使用する「ペットシートサークル」。そしてドアトリムをカバーする「ペットドアライニングカバー」の3点。

 これらはすべて表面がはっ水加工となっているので汚れが付きにくいが、ここでは防水生地ではなくはっ水生地を使っているのがポイント。汚れてきたら家庭にある洗濯機で洗うことができるのだ。愛犬がいる家庭ならこの仕様の便利さを理解できるだろう。

 Honda Dogのアイテムを展示しているディーラーは少ないので、展示車を見ていた愛犬連れの来場者が愛犬をサークルに乗せたり、リード部分をチェックしている光景も見かけられた。

「ペットシートプラスわん」は価格1万9440円。カラーは写真のブルーほかにグレーがある。生地にははっ水性があり、家庭での洗濯もOK。飛び出し防止用のリード付きで、不要なときはコンパクトに折りたためる
固定はヘッドレスト側とシートバック下側の2箇所。容易に付け外しできる
後席用の「ペットシートサークル」は小型犬、中型犬向け。価格は2万4840円。サイドの部分には心棒が入っているのでペットが足を掛けても型が崩れることはない。こちらもはっ水生地で洗濯OK。折りたたみも可能
ペット車外飛び出し防止リードは小型犬用が3240円、中・大型犬用が3780円。リアシートのISOFIXチャイルドシート ロアーアンカレッジ部で固定する
ペットドアライングカバーは写真のグレーとブルーがあり、価格はどちらも6480円。取り付けは差し込みのみ。こちらは停車時にペットを車内で遊ばせるときに使うもので、走行中はケージやサークルに入れておくことが必須

 アウトドア趣味においてのクルマとは、人とギアをフィールドへ運ぶものだったり、ベースキャンプになったり、現地で寝泊まりする場所になったりと、何かと便利な道具であるが、中でもN-VANはクルマ好き、アウトドア好きの両方から注目されるクルマだ。

 Car WatchでもN-VAN連載記事を掲載しているが、内容はクルマのレビューより用途を広げるための用品紹介やN-VANを使った楽しみ方の提案が主体になっていて、実際にN-VANを購入した人もキャンプや車中泊などそれぞれのN-VANの楽しみ方をSNSや投稿動画サイトにたくさんアップしているところからも、N-VANとアウトドア趣味の相性がいいことが分かるだろう。

 N-VAN車中泊仕様やTRIP VANは、今後もいろいろなイベントやメディアに登場すると思うので、実車を見る機会があればぜひ見に行っていただきたい。

アウトドアデイジャパン東京 2019にはホンダアクセス以外にも、スバル、三菱自動車工業、ジープ(FCA ジャパン)などが出展していた。また、カー用品メーカーのブースもあった