イベントレポート 東京オートサロン 2020
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ジムニー、N-VANをベースに楽しく遊べる1台に仕上げる
2020年1月11日 15:13
- 2020年1月10日~12日 開催
- 入場料:大人一般入場券2500円、中・高校生一般入場券1800円(全日とも保護者同伴に限り小学生以下無料)
幕張メッセ(千葉県美浜区)で開幕した「東京オートサロン2020」(1月10日~12日)は初日から大勢の来場者が訪れて活気あるスタートを切った。
この東京オートサロンはカスタムカーが主役のイベントなので、さまざまなジャンル、コンセプトのクルマが展示されているが、本稿では近年、人気が高まっている軽自動車のカスタムカーの中から、ユニークな車両をピックアップして紹介していこう。
新型ジムニーのピックアップトラック仕様
まずは派手めなところから。ジムニー界では著名な岩手県にあるN'sSTAGEブースでは新型ジムニー、ジムニーシエラのカスタムカーを多数展示しているが、その中でひと際目立っているのが、キャビンのリア部分を切ってピックアップトラック仕様になっているジムニー(シエラベース)。アメリカ・ラスベガスで開催されたSEMA SHOW2019のTOYO TIREブースに展示された車両だ。
かなり大胆なカスタムなのでショー専用モデルかと思いきや、オーダーがあれば製作も可能とのこと。そしてN'sSTAGEステージはスズキディーラーのスズキアリーナ店でもあるのでピックアップトラック仕様の状態でナンバーを取得することも行なっているのだ。
ただ、ボディを加工して車体剛性的に大丈夫なのか? という疑問もあるが、その点については「ジムニーは普通の乗用車のようなモノコックボディではなくラダーフレーム式なのでキャビン部分の加工が可能」という答えだった。
登録についてはシエラの場合は新車登録前にボディを加工ができるので、ふつうの新車と同じく購入時には初回の車検が3年からスタート。軽自動車のジムニーでは未改造の状態で1度登録をしてから、改めてボディ加工することになる。この際、新たに検査を取り直すことになるのが注意点だ。
気になる費用はピックアップ化のみ(加工、登録込)で約120万円とのことだが、大がかりなカスタムだけに付随する費用もあるかもしれないので、興味のある方はN'sSTAGE(フリーダイヤル0120-489-025)まで問い合わせていただきたい。
海用と山用、ふたつの顔を持つN-VANカスタム
自動車メーカーの新車用エアロパーツなども手がける「ダムド」はN-VANとジムニーのカスタム車を展示している。N-VANは「趣味に寄り添うイージーなクルマを作りたい」というコンセプトで製作されたもので、サーフィンとキャンプという2つの趣味を想定したデザインが施されている。
サーフィンを楽しむ人をイメージしているのが「MALIBU(マリブ)」とネーミングされたモデル。かなりイメージが変わっているが、ヘッドライト、ボンネット、フェンダーはノーマル。フェイス部とバンパー部がそれぞれ別パーツで用意されるが、N-VANの純正バンパーはフェイス部まで一体式なので、こちらのキットもフェイスとバンバーを接着したあと、車体に装着することになる。
なお、ホンダセンシングのレーダーセンサーは取り付け部の変更がないので、機能は純正と同様とのこと。LEDフォグランプも純正が装着できるこのキットではダムドならではのデザイン性追求のため、全長が2mmほど純正より伸びているが、この数値では軽自動車の規定枠を超えることもないため、別途申請は不要という。
一方、山をイメージしたのが「DENALI(デナリ)」というモデル。こちらは積載性と走破性、そして家族がキャンプ地で快適に過ごすための装備を追加している。こういった要件をアフターパーツメーカーとしてどれだけお洒落でかわいく、クラシカルにできるかのにポイントを置いたもの。
フェイスのモチーフになったのはフォルクスワーゲン「ヴァナゴン」だが、コピーではなくオマージュだ。ただ、N-VANはボンネットがあるのでヴァナゴンの顔をそのまま持ってくると違和感が大きい。そこでヴァナゴンのイメージを感じられつつ、N-VANの形状にあうように仕上げている。なお、デナリに関しても全長が伸びるが軽自動車枠を超えることはなく、別途申請は不要。