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OKI、CASEや5G通信が利用する「高周波測定機器の校正サービス」を開始

自動車産業における品質マネジメントシステムをより高める

2020年4月28日 サービス開始

高周波測定機器校正の様子

 OKIエンジニアリングは、欧米の5G通信で主流になっていて自動車業界CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)などにも利用されている26.5GHzまでの高周波に対応した「26.5GHz高周波測定機器校正サービス」を4月28日より開始しすると発表した。

 OKIエンジニアリングは、自動車業界で拡がるCASE、ADASなどに対応した各種通信機器、センサーが米国市場を中心に増えることを想定し、2018年3月にA2LA(American Association for Laboratory Accreditation:米国の試験所認定機関)よりIATF16949対応のISO/IEC 17025正試験所の認定を取得。今回、計測器の校正を実施する周波数の認定範囲を従来の18GHzから26.5GHzへ拡大したことで、自動車業界に留まらず、幅広い業界で実用化が進む高速通信対応機器の本格的普及に対応できる校正サービス体制を確立した。

 新サービス「26.5GHz高周波測定機器校正サービス」の校正対象製品は、高速通信機器の開発・試験・検査時に欠かせない高周波に対応したマルチメーター、信号発生器、オシロスコープ、スペクトラムアナライザー、EMCテストレシーバーなどの計測器となる。事業所内にある計測器の一括受託(アウトソーシング)校正や引取(預かり)校正、出張校正にも対応しており、クライアント仕事を止めない校正が可能という。

 OKIエンジニアリングは“適正な計測機器の校正がモノづくりの基礎を支える”との考えに基づき、今後も校正技術の向上や設備の充実を図り、ISO/IEC17025校正認定試験所としての対応範囲を広げ、クライアントの製品の開発・製造・販売を支援し、自動車業界、通信機器業界、工場・事業所内のローカル5G構築を進めるパートナー企業とともに、2020年度3000万円の売上を目指すとしている。