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OKIエンジニアリング、JAB試験所認定を8項目取得。車載機器向け環境試験受託サービスを強化

自動車向け国際品質マネジメント規格で「国家認定機関マーク付き試験報告書」を発行可能に

2020年1月22日 発表

JAB認定を取得した「耐水性試験」

 OKIグループで信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開しているOKIエンジニアリングは1月22日、高温高湿試験や耐水性試験といった8項目の環境試験で、日本適合性認定協会(JAB)の試験所認定を取得。それにより、試験所の能力に関する国際規格「ISO/IEC17025」の要求事項に適合する試験所として、「国家認定機関マーク付き試験報告書」の発行が可能な独立試験所になったと発表した。

 また、同認定取得によって自動車向け国際品質マネジメント規格「IATF16949」が規定する公正中立な外部試験機関としても認定されたことになり、今後さらに多くの項目でJAB認定を獲得して事業強化を図っていき、車載機器向け環境試験受託サービス事業で年間3億円の売上を目指すという。

 OKIエンジニアリングは、今回JAB認定の環境試験全36項目のうち「高温高湿試験」「温湿度組み合わせサイクル試験」「塩水噴霧試験」「耐水試験」「正弦波振動試験」「低温正弦波振動複合試験」「高温正弦波振動複合試験」「ランダム振動試験」の計8項目で認定を取得し、国内最多のJAB認定を取得した受託試験所となる。認定を取得した8項目については、すべてのユニット装置・電子機器に対して試験受託を行ない「国家認定機関マーク付き試験報告書」を発行することが可能になる。

 さらに今後、「温湿度サイクル試験」「塩水噴霧サイクル試験」「熱衝撃試験」などの認定も取得し、20項目以上の認定試験サービス提供を目指すという。「EV化(電動化)により需要が急伸している車載電子機器・装置の環境試験の受託サービス体制を強化し、事業拡大につなげる」としている。