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スーパーフォーミュラ、「ヴァ―チャルシリーズ スペシャルラウンド」は坪井翔選手が制す

小林可夢偉選手は不測の通信エラーで無念のリタイヤ

2020年5月17日 発表

オンラインで開催されたJAF認定スーパーフォーミュラ・ヴァーチャルシリーズ スペシャルラウンド

 日本レースプロモーションが5月14日に開催した「JAF認定スーパーフォーミュラ・ヴァーチャルシリーズ スペシャルラウンド」にて、予選2番手からスタートした坪井 翔選手(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が波乱のレースを制しウイナーに輝いた。

 この日開催された本大会は緊急事態宣言中のため、参戦ドライバー、実況、解説者ら全員が自宅などからリモートで参加。リアルドライビングシミュレーターPlayStation4用ソフトウエア「グランツーリスモSPORT」を使用し、現実の大会で第3戦の舞台となっていた大分県日田市にあるオートポリスサーキットのバーチャルコースで開催。予選はドライバー1人1人がタイムアタックをな行なう「スーパーラップ方式」、決勝はタイヤ交換義務有りの32周(約150km)で行なわれた。

 13時30分にスタートした予選は「2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権」にエントリーしている新人ドライバーが年齢の若い順から、レギュラードライバーは昨年のランキング順でスタート。最初にアタックしたサッシャ・フェネストラズ選手(KONDO RACING)は1分25秒517 の好タイムを記録。小林可夢偉選手(carrozzeria Team KCMG)が持つリアルでのコースレコードタイム1分25秒799をいきなり上回った。しかし圧巻のコントロールを見せたのが2人目に登場した大湯都史樹選手(TCS NAKAJIMA RACING)。大湯選手はただ1人1分23秒台をマークし、ポールポジションを獲得。2番手には坪井翔選手、3番手に福住仁嶺選手(DOCOMO TEAM DANDELION)と続き、ただ1人「ゲームへの参戦ハードルを下げたい」とハンドルコントローラーではなくノーマルのゲームコントローラーで参戦した野尻智紀選手(TEAM MUGEN)は5番グリッドを獲得した。

 30分のインターバルを挟んで行なわれた決勝レースでは、スタートの1コーナーでアクシデントが発生。好スタートを切った福住選手をブレーキが遅れた野尻選手が後ろからプッシュアウト。ペナルティ対象にはならなかったが、この混乱に大湯選手も巻き込まれ、3台は最後方へ。これに代わりトップに立った小林可夢偉選手は4周終了時にピットストップ。給油とタイヤ交換を終えてコースに戻るも、不測の通信エラーが発生してしまい、無念のリタイヤ。その後も各所でリアルさながらの激しいバトルを展開するが、優勝を争っている平川亮選手(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)と坪井選手、3番手を争う大湯選手と山下選手らのバトルは最終ラップまでもつれた。

 トップを走る平川選手は最終ラップに向かうストレートで燃料が尽きピットイン。同じく激しい3番手争いを繰り広げていた大湯選手も最終ラップの第2ヘアピンで燃料が尽き万事休す。この結果JAF認定スーパーフォーミュラ・ヴァーチャルシリーズ スペシャルラウンド」は坪井選手が優勝。2位が平川選手、3位が山下選手となった。

ラップチャート

 なお、この模様は5月22日13時から、スーパーフォーミュラ公式YouTube/The Raceで参戦選手などを交えて配信される。

JAF 認定スーパーフォーミュラ・ヴァーチャルシリーズスペシャルラウンド

・主催:日本レースプロモーション
・協力:本田技研工業、トヨタ自動車、ジェイ・スポーツ
・後援:ポリフォニー・デジタル
・認定:一般社団法人日本自動車連盟(JAF)
・放送/配信日時:2020年5月22日13時~
スーパーフォーミュラ公式YouTube/The Race
・出演者出場選手:「2020 年全日本スーパーフォーミュラ選手権」参戦ドライバー他
・レースディレクター:飯田章氏
・解説:土屋武士氏・山田和輝氏(YAM23)
・実況:ピエール北川氏