ニュース

コンチネンタル、新型コロナに対する同社の世界的な取り組みを紹介

2020年5月14日(現地時間)発表

 コンチネンタル・オートモーティブは5月14日(現地時間)、新型コロナウイルスの世界的パンデミックのなか、企業としての取り組みや今後の展望を紹介した。

 現在コンチネンタルでは、世界中の従業員が協力して、個人用保護具の製造を行なうなど、さまざまな取り組みによって、コロナウイルスのパンデミックの蔓延を抑えるための活動を実施。また、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を必要とする今、独自のアイデアを提案し、革新的なコンセプトに取り組み、健康と共通の利益保護への貢献を目指している。

 コンチネンタルの人事担当取締役会メンバー、アリアーネ・ラインハート氏は「この危機状況下での従業員の結束、イニシアチブと創造性を誇りに思います。コンチネンタルの4つの企業価値のうちの1つ“支え合い”が特に証明されています。連帯感、思いやり、共感、責任感をもって、今回の困難に立ち向かい、私たちの企業価値が、このようにして社会に向けたバリューを創造します。そして『ソーシャルディスタンス・社会的距離』を『ディスタントソーシャライジング・距離を保った交流』へ言い換えれば、現時点の可能性の中で、安全ガイドラインに沿ったやり方で社会的距離を維持しながら、グローバルコミュニティとしてより一層密接に成長していくことができるのです」とコメントしている。

3Dプリント技術を利用し、従業員が個人防護具を製造

 全世界のコンチネンタルのスタッフは、現在プロジェクトグループや社内のツールなどさまざまなネットワークチャネルを通じてアイデア交換し、互いに助け合うプロジェクトを開始。例えばスペインの拠点であるルビでは、30名以上の従業員が「Coronavirus Makers イニシアチブ」に参加し、医療防護資材の製作に向けて知識を共有。会社保有もしくは個人所有の3Dプリンターを使用し、認定フェイスシールドを小ロットで製作。さらに欧州、アジア、米国の他拠点とも積極的にネットワークを活用し、医療従事者向けフェイスマスクに必要な部品を製造している。

 ドイツ・レーゲンスブルクでは、従業員のアイデアからドアハンドル用アタッチメントをデザインし、3Dプリンターで製造した。これによりドアハンドルに直接触れることなく、前腕でドアを開けることができるようにした。

自社スタッフが開発したドアハンドル用アタッチメント

危機発生時にコンチネンタルのノウハウを活用

 コンチネンタルでは、エキスパートが国境や部署の垣根を超えて協力し、知識や所有する機械を必要とされている場所に活用。アメリカ・バージニア州のウィンチェスター工場では通常、乗用車や商用車の内装・外装フィルムを生産しているが、今回の急な依頼に応じ、これまでのノウハウを基に、1日あたり6000枚以上のフェイスシールドを生産し、それを地元の病院、診療施設、警察署や消防署に提供。他にも、考案中もしくは導入の初期段階にある活動があり、コンチネンタルのソフトウェアソリューションで感染流行プロセスの予測値を改善するもの、感染防止から守る特殊表面材の利用、医療用デバイス向け電子部品などの開発を進めている。

工場で生産されているフェイスシールド

「バーチャル教室」でのトレーニング

 コンチネンタルでは、この危機的状況下においても、従業員に認定資格を受ける機会を提供するため、社内の技術トランスフォーメーション機関CITT(Continental Institute for Technology and Transformation)の内容を調整。

 対面形式でトレーニング活動を行なう機関として2019年に設立されたCITTの全コースを、2020年3月中にオンライン形式へ移行。「CITTモバイルラーニング」として在宅でトレーニングすることが可能になり、資格もオンラインで取得できるようになったという。現在50人以上の参加者が自宅での試験を無事に終え、さらに200人の従業員がプロセスメカニクスまたはメカトロニクスエンジニアとして実習を続けている。

 前出のラインハート氏は「この成功は、専任の教師と生徒がいることで、コンテンツの教育もオンラインで可能であることを示しています。今後数か月でこのプログラムを約500か所に拡大する予定です」と語っている。