イベントレポート CES 2020

コンチネンタルとゼンハイザー、車載用スピーカーレスオーディオシステムを「CES 2020」で発表

2020年1月7日~10日 開催

コンチネンタルとゼンハイザーが発表した車載用スピーカーレスオーディオシステムのイメージ写真

 独コンチネンタルとゼンハイザーは、米ラスベガスで開催されている「CES 2020」(会期:1月7日~10日)で、車載用スピーカーレスオーディオシステムを発表した。

 両パートナーが開発した車載用スピーカーレスオーディオシステムは、コンチネンタルの「Ac2ated Sound システム」と、ゼンハイザーの「AMBEO 3D オーディオテクノロジー」を統合したシステム。

 Ac2ated Soundは、Aピラートリム、ドアトリム、ルーフライニング、リアシェルフなどのコンポーネントをアクチュエータによって振動させ、それぞれ異なる周波数で音を発生させる。また、ゼンハイザーが車載向けに開発したソフトウェア「AMBEO Mobility」と組み合わせることで、乗客を包み込みこむような3Dサウンド再生を実現させるという。

Aピラートリム、ドアトリム、ルーフライニング、リアシェルフなどのコンポーネントをアクチュエータによって振動させる

 同システムでは、車両の表面がスピーカーの振動板のように振動するため、従来のオーディオシステムで求められる多くのコンポーネントを不要にした。最大40kgにもなる従来のオーディオシステムと比較すると、Ac2ated Soundでは75~90%の重量削減を実現。重量を減らしスペースを節約することで、自動車のインテリアをより自由に活用できるとしている。

 なお、同システムはCES 2020会場周辺にあるルネッサンスホテルのプライベート展示会において展示される。

編集部:椿山和雄