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専用メガネ不要の「3Dナビゲーションシステム」 コンチネンタル、HERE、Leiaが共同開発

Leiaのライトフィールド技術で自然な3Dナビゲーション画像を実現

2021年1月12日(現地時間) 発表

コンチネンタル、HERE、Leiaの3社が共同開発した「3Dナビゲーションシステム」。自然な3Dナビゲーション画像により、より直感的なユーザーエクスペリエンスを実現させるという

 コンチネンタル、HERE、Leiaの3社は1月12日(現地時間)、「CES 2021」において3D専用メガネやアイトラッキングセンサを不要とする「3Dナビゲーションシステム」を開発したことを明らかにした。

 3社が共同開発した3Dナビゲーションシステムは、コンチネンタルのナチュラル3Dディスプレイ、Leiaのライトフィールド技術、HEREの3Dマップコンテンツを基盤にした技術で実現したもので、CES 2021では、Leiaの「ライトフィールド(Lightfield)テクノロジー」によって、地図上の建築物や地形を3Dで表示する技術を展示している。

Leiaのライトフィールド技術により、専用3Dメガネやアイトラックセンサがなくても3D効果が得られるとしている

 この新しいソリューションでは、立体画像認識に不可欠であった3D対応メガネや視線追跡のためのアイトラッキングセンサを使用しなくても、3Dマップを視覚化可能。しかもライトフィールドテクノロジーでは、あらゆる角度から3Dによる効果を認識できるため、ドライバーも乗員も同じように3Dグラフィックスを見ることができるとしている。

 今後3社は、共同事業者として自動車メーカー各社とともに同技術を次世代の自動車モデルに提供していく考え。

 コンチネンタルのHMI事業部の戦略およびポートフォリオ統括責任者、ウルリッヒ・ルーダース氏は「3Dディスプレイ技術は、これまでにない驚異的な機能をコクピットに与えます。この技術はドライバーとクルマとの直感的な操作環境を生み出して、より高いレベルの運転安全性を実現します。HEREの3DプレミアムマップコンテンツとLeiaのライトフィールドソフトウェアが、コンチネンタルHMI(ヒューマンマシンインターフェイス)ソリューションの専門技術と組み合うことにより、新しいユーザーエクスペリエンス(UX)環境と安全運転のための環境づくりに貢献できることをとても嬉しく思います」とコメントしている。