イベントレポート

【フランクフルトショー 2019】コンチネンタル、タイヤの空気圧を自動調整するテクノロジー「Conti CARE」

ホイールの遠心ポンプでタイヤの空気圧を自動調整

2019年9月12日~22日(現地時間) 一般公開

タイヤの空気圧を自動調整する未来のモビリティのためのテクノロジー「Conti CARE」

 独コンチネンタルは、ドイツ フランクフルトで開催されている「フランクフルトモーターショー(IAA)2019」で、タイヤの空気圧を自動調整するといった未来のモビリティのためのテクノロジー「Conti CARE」を公開した。

 公開されたConti CARE(Connected Autonomous Reliable Electrified)では、ホイールに組み込まれた遠心ポンプを使ってタイヤの空気圧を積極的に調整するシステムを採用。車両が加速するとホイール内の遠心力がポンプに作用して圧縮空気を生成する「PressureProofテクノロジー」により、タイヤの空気圧を常に理想的な範囲内に保つという。

車両が加速するとホイール内の遠心力がポンプに作用して圧縮空気を生成する
「PressureProofテクノロジー」のイメージ

 過剰な圧縮空気については付属するタンクに保管され、その後、PressureBoostテクノロジーがこの空気を使用してタイヤの圧力をさまざまな運転状況に適合させるとしている。

 また、Conti CAREでは、タイヤに組み込まれたセンサーを備えてタイヤの状態を継続的に評価する監視システム「ContiSense」を採用。これらセンサーにより、トレッドの深さ、損傷の可能性、タイヤ温度、タイヤ空気圧に関するデータを生成する。

タイヤに組み込まれた監視システム「ContiSense」とWebベースのアプリケーション「ContiConnect Live」で、自動運転車などを運行する事業者のオペレーション効率化を目指す

 タイヤの状態に関するデータは、Webベースのアプリケーション「ContiConnect Live」に送信され、自動運転を活用してロボタクシーを運行する事業者など、フリートオペレーターによる効率的なモビリティ管理を促進させることを狙いとしている。

編集部:椿山和雄