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ツインリンクもてぎ、「2020 MotoGP 日本グランプリ」の開催を中止

2020年6月1日 発表

2019年のMotoGP 日本グランプリの模様

 モビリティランドは6月1日、ツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)で10月16日~18日に開催を予定していた「2020 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ 日本グランプリ」について開催中止を決定したと発表した。

 これは、MotoGP 世界選手権シリーズを統括するドルナスポーツと決定したもの。国内外における新型コロナウイルスの感染拡大状況や、各地域での防止対策などを踏まえ、関係者の大移動を伴う遠征開催を避ける方向で、11月中旬まではヨーロッパ内での開催を優先。シリーズの成立に向けたMotoGPシリーズ戦再構築の要請もあって、開催中止を判断したという。

 なお、本大会の中止に伴い、10月17日に開催を予定していた公道パレード「グランプリロードR123パレード」も中止となる。

2019年はマルク・マルケス選手が優勝
公道パレード「グランプリロードR123パレード」も中止

 ドルナスポーツ CEO カルメロ・エスペレータ氏は今回の中止について、「他に類を見ないツインリンクもてぎにおけるMotoGP 日本グランプリの中止を発表することになり大変残念に思います。MotoGPファミリーは現在レースシーズン再スタートに向けて必死に調整作業を行なっています。最大の安全策をとり、かつできるだけ多くのレースの開催ができるよう検討しています。このような方向性でどのように調整したらよいか、FIMとDORNAはIRTAやMSMAと協議した結果、11月中旬まではヨーロッパにとどまり、ヨーロッパの中でできる限り多くのMotoGPの大会を行なうことと判断しました。したがって海外の大会の開催がもし可能になったとしてもそれは11月中旬以降となり、Motul日本グランプリを開催するには1年の後半の季節の状態を考えると遅すぎます。このことをモビリティランドと協議した結果、2020年の日本グランプリは開催できないという判断に至りました。MotoGPに対するモビリティランドのご協力に心から感謝いたします」とコメントを寄せている。

 また、モビリティランド代表取締役社長 田中薫氏は「MotoGP 日本グランプリについて、開催を目指して準備を進めておりましたが、日本国内にとどまらず欧州諸国での今後の状況変化や、渡航規制の延長が見込まれる状況の中、統括団体であるDORNAとの協議の結果、今年度のシリーズ戦成立のためにやむなく要請を受け入れ中止の判断をいたしました。ご来場を楽しみにされていたファンの皆さま、関係者の皆さまにおかれましては、ご理解くださいますようお願いいたします」と述べている。