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英ベントレー、「ミュルザンヌ」の生産終了。最終生産車が完成
最後のミュルザンヌ、もう1台の行き先は“秘密”
2020年6月29日 19:47
- 2020年6月25日(現地時間) 発表
英ベントレー モータースは6月25日(現地時間)、フラグシップモデルとなるラグジュアリーリムジン「ミュルザンヌ」の最終生産車が完成したことを発表。これにより、10年以上の生産を続けたミュルザンヌは生産終了となる。ミュルザンヌの生産終了により、同社のフラグシップモデルは「フライングスパー」が担うこととなる。
生産終了に伴い、新型コロナウイルスが影響する中で生産終了を祝う記念式典が行なわれ、ベントレーの従業員はソーシャルディスタンスを保ちながら式典に参加。最終生産車となる「ミュルザンヌ スピード ‘6.75 エディション バイ マリナー’」はタングステンの上にローズゴールドで仕上げられ、アメリカのオーナーに納車されるとのこと。このモデル以外に「極めて特別な最後のミュルザンヌがもう1台ある」とのことだが、そのモデルの行き先は秘密とされている。
今回の発表について、ベントレーの会長兼最高経営責任者であるエイドリアン・ホールマーク氏は「ミュルザンヌは、ベントレーが世界最高のラグジュアリーカーを生産してきた最初の100年の間に学んだすべてのことの集大成です。10年以上にわたりベントレーのモデルレンジのフラグシップとして、ミュルザンヌはベントレーの歴史の中で真のアイコンとしての地位を確固たるものにしてきました。過去10年間にミュルザンヌに命を吹き込んだ何百人ものデザイナー、エンジニア、職人の方々を、私は大変誇りに思っています。今、ビヨンド100戦略を通じて持続可能なラグジュアリーモビリティの未来を定義するためのベントレーの新たな旅を始めるにあたり、ベントレーのフラグシップの役割は新しいフライングスパーに引き継がれました」。
「過去11年間で700人以上の人々が、ベントレーの超高級セダンの製作に300万時間近くを費やしてきました。ミュルザンヌのボディの製作には約4200万個所のスポット溶接が必要で、豪華なレザーインテリアの製作だけでも100万時間以上を要しました。合計400万時間以上の個別の品質チェックを行なう前に、9万時間近くもの時間がクルマの研磨に費やされました。ミュルザンヌは愛の結晶なのです」と述べている。