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英ベントレー、「ミュルザンヌ」生産終了の花道を飾る限定車「6.75 Edition by Mulliner」

世界限定30台。ブラック塗装のインマニや記念プレートなど採用

2020年1月14日(現地時間) 発表

限定車「ミュルザンヌ 6.75 Edition by Mulliner」

 英ベントレー モータースは1月14日(現地時間)、フラグシップモデルとなるラグジュアリーリムジン「ミュルザンヌ」の生産終了に向け、花道を飾る限定車「6.75 Edition by Mulliner」を発表した。生産台数は世界限定30台。

 ミュルザンヌ 6.75 Edition by Mullinerは最高出力395kW(537PS)/4000rpm、最大トルク1100Nm/1750rpmを発生するV型8気筒 6.75リッターツインターボエンジンを搭載し、ZF製の8速ATによって後輪を駆動。0-100km/h加速4.9秒、最高速305km/hを誇る「ミュルザンヌ スピード」をベースとする限定車。

 外観ではグロスブラックのブライトウェアを採用。ヘッドライトとテールランプにブライトクロームの縁取りを与え、ボンネット先端の“フライングB”マスコットやラジエーターグリル、エキゾーストフィニッシャーをダークティント仕上げに変更する。また、5本スポークの専用21インチホイールはブライトマシニング仕上げとポケット部分のグロスブラック塗装のコンビネーションタイプとなる。

グロスブラックのブライトウェアやダークティント仕上げの“フライングB”マスコットなどを採用。フロントフェンダー後方に専用エンブレムを装着する。ボディサイズは5575×1925×1530mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは3270mm

 エンジンルーム内にも特別な演出が用意され、通常はシルバー塗装となるエンジン中央のインテークマニホールドがブラック塗装に変わり、他のモデルではエンジンを組み立てた職人の署名が入るエンジンナンバープレートは、ベントレー モータース会長兼CEOであるエイドリアン・ホールマーク氏の署名に変更される。

最高出力395kW(537PS)/4000rpm、最大トルク1100Nm/1750rpmを発生するV型8気筒 6.75リッターツインターボエンジン。1959年モデルの「ベントレー S2」でV型8気筒エンジンが初搭載されて以来、数々の改良を受けつつ基本的な構造とサイズを60年以上に渡って継承してきている。限定車の車名にある6.75の数字は、このエンジンの排気量が6752ccであることに由来している
ミュルザンヌ 6.75 Edition by Mullinerのインテリア

 インテリアではエアベント操作ノブを、通常の「オルガンストップ」仕様からBマークの入る「エンジンオイルキャップ」仕様にデザイン変更。各シートに「6.75 Edition」のモチーフが刺繍で施され、同モチーフをドア開口時の「ウェルカムライト」でも投影。また、インパネ中央部分に設置されている時計とマイナーゲージの盤面に、エンジン断面図を模したイラストがデザインされる。

 このほか、センターコンソールとリアキャビンコンソールのウッドパネルにはシルバーペイントが施され、センターコンソールのシフトセレクター後方側に金属製の記念プレートを装着。フェイシアとウェストレールが高光沢仕上げとなり、ウエストレールには「ダークエンジンスピン」模様をあしらったアルミニウム製インサートが設定される。

インパネ中央の時計とマイナーゲージ盤面にエンジン断面図のイラストを使用
センターコンソールの金属製記念プレート
エアベント操作ノブはBマークの入る「エンジンオイルキャップ」仕様となる
シートに「6.75 Edition」モチーフの刺繍を施す
ドアシル側面にも記念プレートを設置
「ウェルカムライト」で6.75 Editionモチーフを路面に投影

 なお、ミュルザンヌの生産終了後は、2023年までにハイブリッドシステム搭載車の導入を予定するラグジュアリースポーツセダン「フライングスパー」がベントレーのラグジュアリーカーラインアップのフラグシップモデルになるとのこと。