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英ベントレー、ジュネーブショーで新型「ミュルザンヌ」を世界初公開

ミュルザンヌ、ミュルザンヌ スピードなど3モデルをラインアップ。日本では今秋発売

2016年2月23日(現地時間)発表

 英ベントレー モータースは2月23日(現地時間)、「第86回ジュネーブモーターショー2016」(プレスデー:3月1日~2日、一般公開日:3月3日~13日)で新型「ミュルザンヌ」を世界初公開すると発表した。「ミュルザンヌ」「ミュルザンヌ スピード」「ミュルザンヌ エクステンデッド ホイールベース」をラインアップしており、日本での発売は2016年秋以降を予定。ミュルザンヌ エクステンデッド ホイールベースのみ日本への導入予定はないとしており、各モデルの価格は現時点で未定となっている。

 新型ミュルザンヌでは、エレガントさを強調するべくスタイリングが見直され、Aピラーより前方のフロントエンドは全体的にデザインを刷新。フェンダー、ボンネット、ラジエターシェル、グリル、ライトに加え、前後バンパーも変更して一層モダンで統一感のある外観に仕上げた。

 具体的には新デザインのLEDヘッドライトを採用し、2灯並んだ外側のライトにはクローム仕上げのヘッドライトウォッシャーをしのばせるデザインを採り入れた。また、従来モデルから外側ライトの位置を上にずらし、外側ライトのベースラインとメインヘッドライトの位置を揃えることで、ミュルザンヌのフロント部分に新たな水平ラインを表現している。

 リアデザインではテールランプとバンパーを一新するとともに、バンパー下側のコーナー部分を26mmワイド化し、フィーチャーラインが光を反射して印象的な効果を生むことで、毅然とした表情を作り上げたという。新しくなったテールランプは「B」をかたどったデザインになっている。

 インテリアでは柔らかな手触りのレザーを採用した新デザインのシート、アームレスト、ドアトリムを装備。シートは新しくフルートデザインとキルトデザインの2種類を用意するとともに、レザーカラーは24種類をラインアップ。また、ベントレーの職人が1枚1枚加工したという40枚のウッドパネル、磨き上げられたステンレス、個性的なガラス製スイッチ類、伝統的なローレット加工の操作ボタン、ディープパイルカーペットなどによりラグジュアリーな室内環境を作り上げている。

 パワートレーンはV型8気筒6.75リッターツインターボエンジンにZF製8速トランスミッションの組み合わせで、従来モデルと同様に最高出力377kW(512PS)、最大トルク1020Nmを発生する。0-100km/h加速は5.3秒で、最高速は296km/hをマーク。気筒休止システムやカム位相可変システムの採用により、燃費は複合サイクルで100km走行あたり14.6L、CO2排出量は342g/kmとしている。

 また、ミュルザンヌ スピードではさらなるパワーアップが図られ、最高出力395kW(537PS)、最大トルク1100Nmを発生。0-100km/h加速は4.9秒で、最高速は305km/hとなる。

 エクステリアでは手作業で仕上げるミュルザンヌ スピード専用の21インチアロイホイール、ダークティント仕上げのヘッドライトとテールランプ、らせん状の溝が刻まれたスポーツエキゾースト、フェンダーに装着されるSpeedバッヂなどが特徴になっている。

(編集部:小林 隆)