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ベントレー、新型フライングスパーに搭載される「タッチスクリーンリモート」の驚くべき機能

4コアプロセッサと1GBのRAMを内蔵

2020年4月9日(現地時間)発表

リアセンターコンソールに搭載される「タッチスクリーンリモート」

 英ベントレーは4月9日(現地時間)、新型「フライングスパー」の後部席乗員用に装備する脱着式タッチパネル式コントローラー「タッチスクリーンリモート」の詳細を公開した。

 タッチスクリーンリモートは、多彩な機能を搭載していて、後部座席の乗員は、これまでにないほどさまざまな機能を操作できるようになり、快適性をより緻密に調整することができるようになる。また、細部に至るきめ細やかなこだわりと、最新世代のテクノロジーが一体化されたタッチスクリーンリモートは、直感的な操作を可能としながらも、洗練された美しさを放つダイヤモンドナーリング加工が施される。

【ベントレー】新型フライングスパーの後部席に搭載される脱着可能な「タッチスクリーンリモート」(27秒)

 主な特徴としては、ボタンにタッチするだけで、リアセンターコンソールにマグネットで固定されているタッチスクリーンリモートが外れ、後席乗員は手元で操作が可能に。そのハンドヘルド型のタッチスクリーンリモートには、4コアプロセッサと1GBのRAMを搭載し、タッチスクリーン自体がパワフルなコンピューター端末といえる。

 スクリーンには高解像度5インチ(1280x720ピクセル)の高精細ディスプレイを採用し、3軸加速度センサーや近接センサーを含む最先端のセンサーを内蔵。操作したときの感触を再現する「ハプティック・フィードバック」を搭載したタッチスクリーンリモートは、簡単かつ直感的に使用できる。内蔵するリチウムポリマーバッテリーは、3200mAhの容量を持ち、ロングドライブ中の連続使用でも頻繁に再充電する必要がないほど、十分な電力を維持してくれる。

5インチの高精細ディスプレイを採用
ボタンひとつで取り外せるタッチスクリーンリモート

 このクラストップレベルの快適性を誇るシートにおいてタッチスクリーンリモートは、14段階の設定が可能な背もたれおよびクッション、6段階の設定が可能なシートヒーターおよびベンチレーション、5種類のマッサージ機能やアームレストヒーターを、1つの画面で操作でき、乗員1人ひとりが快適な設定を行なえるとしている。

 他にもタッチスクリーンリモートでは、エアコンの風量の強さ、温度、エアディストリビューション(吹出し口の位置)、イオン発生器などのエアコンディショナーの機能も、後部座席の両側で独立してすべて制御することができ、車内の空気を清浄化し、乗員の快適性を向上させる。

タッチスクリーンリモートに多彩なコネクト機能が搭載され、後席乗員の快適性が最大限に高められている

 さらに、ガラス製のパノラマサンルーフやウィンドウの透過率を調整して、昼夜を問わず乗員の好みに合わせた自然光を採り入れることで、車内の明るさを自由に調整できる。もちろん、より落ち着いた雰囲気の中でプライバシーを確保したい場合には、パノラマサンシェードとリアウィンドウのブラインドを、ワンタッチで引き出すことが可能。オプションのムードライティングを装備すると、後席の乗員が自分好みの環境になるよう照明の色や明るさ調整したり、好みの設定をお気に入りに登録したりすることも可能としいる。

新型フライングスパーは、最高出力635PSのW12気筒 6.0リッターツインターボエンジンを搭載し、価格は2667万4000円

 また、新型フライングスパーには、オプションとして2200Wの出力を誇り、18個のスピーカーを装備できる「ネイム・フォー・ベントレー・オーディオシステム(Naim for Bentley audio system)」も、後部座席の乗員がタッチスクリーンリモートを使って指先で操作が可能となる。

 これまでは、運転席の乗員しかアクセスできなかったが、タッチスクリーンリモートを利用することで、後席乗員がさまざまなドライバー情報にもアクセスできるようになり、現在の車速、経路情報、外気温度なども確認でき、後席乗員は手のひらの上だけで旅を楽しむことが可能となる。

 さらに、フライングスパーのボンネットを飾る「フライングBマスコット」もタッチスクリーンリモートを操作して格納・展開することができ、ユーザーは必要に応じてフロントフェイスを変更することができる。

展開時
格納時