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ベントレー、スポーティに仕上げるカーボン製エアロパーツ「スタイリングスペシフィケーション」
コンチネンタルGT、ベンテイガ、新型フライングスパーに設定
2020年5月1日 17:13
- 2020年5月1日 発表
ベントレーは4月30日(現地時間)、「コンチネンタルGT」「コンチネンタルGTコンバーチブル」「ベンテイガ」にスポーティな特徴を与えることができるカーボンファイバー製のエアロパーツ「スタイリングスペシフィケーション」を発表した。
スタイリングスペシフィケーションは、「フロントバンパースプリッター」、金属製のベントレーエンブレムがあしらわれた「サイドスカート」、ハイグロスカーボンファイバー製の「リアディフューザー」、「トランクリッドスポイラー」が主な製品。
カーボンファイバー製のエクステリアパーツは、何層にも重ねられているが、それぞれが最適な強度と耐久性を確保しつつも、最小限の重量となっている。さらに、2×2ツイルパターンで織られていて、編み目を揃えることで、見た目も統一されている。
さらにベンテイガには、ハイグロスカーボンファイバー製の「整流板付き2枚式テールゲートスポイラー」、さらにオプションで「フロントエアブレード」「ウイングベント」「ミラーキャップ」が設定される。
これらパーツすべては、先代のコンチネンタルGT(GT3-Rやスーパースポーツモデルを含む)やパイクスピーク、アイスレース用コンチネンタルGTのカーボンファイバーコンポーネントを担当したエンジニアリングチームにが担当し、設計から開発、テスト、製造承認のプロセスも、ベントレーが新型モデルの開発で行なっている他の開発プロセスと同様に行なわれ、ベントレーが誇る細部へのこだわりを示している。
スタイリングスペシフィケーションは、コンチネンタルGTとベンテイガの空力性能を高めるために特別に設計されているが、デザインの第一歩は、パソコン上で数値流体力学(CFD)ソフトウェアを使用して、前後のリフト量や全体的な抗力などの空力性能テストを行ないながら改良を重ねる。さらに、パワートレインの冷却やブレーキの冷却、騒音や振動、ハーシュネス(NVH)への影響についてもシミュレーションを実施。パソコン上でのシミュレーションでは、PD(パークディスタンスコントロール)からレーダーシステム、車載通信やエンターテイメント用のアンテナに至るまで、カーボンファイバー製パーツが車両システムに与える影響を最小限に抑えられるように確認をしているという。
これらのバーチャルなテストが完了して初めて、最初の物理的なプロトタイプが製造され、風洞実験室や実際のコースでテストを行ない改良が重ねられる。また、部品はトップスピードに至るまでのあらゆる走行条件で、安定性、フィーリング、加速時とブレーキング時の性能が評価され、ベントレーのドライビングダイナミクスが低下していないことが確認されている。
そして機能性の評価がされた後に、10万km走行、渡河性能、縁石への衝突、悪路での走行などの過酷なテストが行なわれ、さらに品質ラボラトリーで、振動、熱循環、点荷重、衝撃などの過酷なテストを通して最終的な性能を評価が下される。すべてのテストと開発作業が完了すると、製造工程でも何回ものテスト製造を行ない、ベントレーに求められる厳しい要件を満たす一貫した再現性のある製造公差が得られるという。
このスタイリングスペシフィケーションは、新型フライングスパーにも導入される予定という。