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ベントレー、12台限定の新型2シーター「ベントレー マリナー バカラル」

12人のオーナーに合わせてハンドメイドで製作

2020年3月3日(現地時間)発表

新型2シーターモデル「ベントレー マリナー バカラル」

 ベントレーモーターズは3月3日(現地時間)、限定12台の新型2シーターモデル「ベントレー マリナー バカラル」を発表した。

 バカラルは現在最も希少な2ドアベントレーであり、2シーターのオープントップモデル。ベントレーマリナーのコーチビルディング部門によって手がけられる全12台限定のオーダーメイドモデル。発表の時点で12台はすべて割り当て済みで、それぞれのオーナーのオーダーに応じてハンドメイドで仕上げられるという。

 世界で最も先進的というW型12気筒6.0リッターツインターボエンジンは、最高出力659PS、最大トルク900Nmを発生。前後トルク配分を調整可能なアクティブ4WDは、通常走行時は後輪駆動を基本としつつ、状況に応じて最適なトルク配分を選択する。

 8速デュアルクラッチトランスミッションを搭載し、より高速で効率的なギアチェンジを実現。 アダプティブシャシーは、インテリジェントな48Vダイナミックライドシステムを使用して、あらゆる状況で優れた乗り心地とハンドリングを保証する。エアサスペンションシステムは、乗り心地と横方向のロールを制御し、乗客の過度の動きを緩和するとともに、バカラルの走りを快適で正確なものに感じさせる。

最新のW12型エンジンと8速デュアルクラッチトランスミッション、さらにダイナミックライドシステムやエアサスによって快適で正確な走りを実現

 バカラルは2019年の100周年を記念して考案された「EXP 100 GTコンセプトカー」からインスピレーションを得たもの。他のベントレーのラインアップとボディパネルを共有しておらず、唯一キーレスエントリーのため、コンチネンタルGTとドアハンドル部を共有するのみ。

 リアクラムシェルとトップデッキは軽量アルミニウム製で、ドアとウィングはカーボンファイバーを用いる。 3Dプリントを活用することで、デザイナーはさらに特徴的なデザインを実現した。

 コンチネンタルGTよりも20mm広いリアトレッドを備え、より筋肉質でスポーツ的なスタンスを提供。ホイールには特注の22インチトライフィニッシュホイールを搭載。 また、特徴的なフロントおよびリアの水平ライトは、EXP 100 GTに通じる独特でダイナミックなキャラクターを持たせる。

個性的なエクステリア

 コクピットで手に触れる部分は、特にバカラル用に設計。 新しいD字型ステアリングホイールには、コントラストアクセントのトップマーカーが付いたアルカンターラインサートを採用し、 ギアシフターは、アルカンターラとダークブロンズのディテールで仕上げられる。 ユニークなレザーストラップのドアとシートのリリースやデジタル計器、ユニークなキーデザインにより、豪華なキャビンがさらに強化される。

 センターコンソールの中心には、ベントレー・ローテーションディスプレイを装備。 エンジンを始動すると回転して表示されるデジタルMMIディスプレイには、3つの構成可能なウィンドウを持ち、電話、メディア、ナビゲーションなど、ドライバーの優先する機能を表示できる。 このインターフェースは、最新のスマートフォンのように動作するように設計。メニューは構造化されており、簡単にフォローできる。 また、ローテーションディスプレイをさらに回転させると、外気温、コンパス、クロノメーターの3連アナログメーターが出現。さらに各車には、12個のうち1個のバッヂが付いた独自文字盤を持った時計を搭載する。

 キャビンの中心となるダッシュボードには、イングランドのイーストアングリアのフェンランドにある湿原、湖、川で発見された5000年以上前の自然の倒木、持続可能な木材である希少なリバーウッドから切り取られたラップアラウンドダッシュボードを採用。また、塗装においても、その持続可能な特性のために特別な塗料を選択。顔料に、米産業の副産物であるもみ殻灰を使用することで、もみ殻埋め立て廃棄物を削減する。

5000年前のリバーウッドを使ったインテリア
シート後ろには半密閉式ラゲッジスペースを持つ
コンソール中央のローテーションディスプレイは回転するとディスプレイや3連アナログメーターに切り替わる

 各バカラルは、英国クルー本社のベントレー工場にあるマリナーの専用ワークショップで手作りされる。これは、高級車生産のための世界初の認定カーボンニュートラル工場だという。

バカラルのリアビュー