ニュース

日産自動車、2020年度通期の純損益が6700億円の赤字の見通し

固定費の削減なども積極的に取り組むが……

2020年7月28日 発表

2020年度の業績見通し

 日産自動車は7月28日、2020年度の第1四半期決算と、2020年度の通期見通しを発表した。

 2020年度第1四半期は、世界各国で新型コロナウイルス感染拡大の影響が広がった結果、全体需要が前年の約半分の水準まで減り、販売台数も合わせて大幅に減少。また、世界の多くの工場が稼働停止を余儀なくされ、稼働を継続した工場でも販売の減少に伴い大きく稼働率が低下。非常に厳しい経営環境となり、業績にも大きく影響した。

 その結果、2020年度第1四半期の連結売上高は1兆1742億円、連結営業損失は1539億円、売上高営業利益率はマイナス13.1%となり、当期純損失は、2856億円となった。

2020年度第1四半期財務実績

2020年度の業績見通し

 2020年度の業績見通しについては、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、すべての市場において全体需要が前年を下回り、グローバルでは前年比16%減の7204万台になると予想。この市場環境の中、2020年度の販売台数は、ほぼ全体需要並みの前年比16.3%減の412万5000台、マーケットシェアは前年同レベルの5.73%を見込んでいるという。

 そして2020年度通期の売上高を7兆8000億円、営業損失4700億円、当期純利益マイナス6700億円と発表した。