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セリカ誕生50周年。初代モデルの展示などトヨタ博物館が「AUTOMOBILE COUNCIL 2020」に出展

2022年度にトヨタ博物館監修のモータースポーツミュージアムが富士スピードウェイに登場

2020年7月31日~8月2日 開催

トヨタ セリカ LB 2000GT RA25型(1973年)

 トヨタ博物館は7月31日~8月2日の3日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される「AUTOMOBILE COUNCIL 2020」に出展。2020年に誕生50周年となる「セリカ」に焦点を当てた展示を行なった。

トヨタ セリカ LB 2000GT RA25型

トヨタ セリカ LB 2000GT RA25型(展示車両の生産年1973年)

 セリカは1970年に、日本初の本格的スペシャリティカーとして誕生。それまでのセダンベースとはまったく異なったスタイリッシュな2ドアクーペとなり、高性能DOHCを組み合わせ、高速安定性やコーナリング性能など優れたトータルバランスを持ち合わせた。会場にはセリカ LB 2000GT RA25型(展示車両の生産年は1973年)が展示される。

当時のポスターやデザインスケッチなどを展示

トヨタ セリカ IMSA GTOシリーズ最終戦優勝車

トヨタ セリカ IMSA GTOシリーズ最終戦優勝車(展示車両の生産年1988年)

 1987年には北米IMSA GTOクラスに、4代目セリカをベースに4T-GTEU改のエンジンを搭載した車両で参戦。全17戦中8勝し、日本車初のドライバーズ、並びにマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得。会場ではその翌年の1988年仕様が展示される。

セリカ GT-FOUR ST165型 サファリラリー優勝車

セリカ GT-FOUR ST165型 サファリラリー優勝車(展示車両の生産年は1990年)

 4代目セリカ GT-FOURをベースに1990年のWRCに参戦。サファリラリーを含め年間4勝を挙げ、日本車による初のドライバーズチャンピオンを獲得した。

トヨタ博物館のプレスカンファレンスに登壇したトヨタ博物館 館長の布垣直昭氏

 トヨタ博物館のブースは、モータースポーツにも積極的に参戦したセリカの歴史を伝える展示内容となっていて、7月31日に開催されたプレスカンファレンスで、トヨタ博物館 館長の布垣直昭氏は「セリカが今年50周年を迎えることになりまして、初代の1970年は、今思えばちょうど大阪万博が開催された年に発売され、当時未来からやってきたクルマというふうなことも言われておりました。この当時は本当に万博開催も象徴的でしたけれども、日本が世界を急速に意識するようになった時期でもございました」と述べ、同館収蔵のスケールモデル、カタログやポスターなどの資料をあわせて展示することで、当時の雰囲気とトヨタがモータースポーツにかけた想いを伝える展示であることを強調した。

 また、2022年度に富士スピードウェイ内に誕生するハイアットのホテルブランド「アンバウンド コレクション by Hyatt」に併設される、トヨタ博物館監修によるモータースポーツミュージアムを紹介する展示もあり、布垣氏は「普通のホテルとは違う富士スピードウェイの敷地内にある特性を活かしまして、ぜひそういったクルマ好き、モータースポーツ好きの方たちにも楽しんでいただける宿泊施設にしたい」との意気込みを述べた。

富士スピードウェイ内に2022年度に誕生する、ハイアットのホテルブランド「アンバウンド コレクション by Hyatt」に併設されるトヨタ博物館監修によるモータースポーツミュージアムを紹介する展示

 さらに、同ブースにはGRヘリテージパーツプロジェクトとして発売される「トヨタ 2000GT」の復刻パーツが展示されており、布垣氏は「明日8月1日の価格発表に加えまして、このパーツ以外にも実は色々調査する中で分かってきましたが、2000GTに流用可能なパーツが品番として残っていて、今でも発注いただけるものが百数十品目あるということが判明しました。これにつきましても明日そのリストが公開される予定です」と明かした。

GRヘリテージパーツプロジェクトとして発売される「トヨタ 2000GT」の復刻パーツの展示