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写真で見る トヨタ「歴代ラリー車両」
2016年6月24日 15:31
- 2016年6月24日~9月4日 開催(休館日:7月19日)
- 場所:メガウェブ ヒストリーガレージ 2階
- 入場料:無料
トヨタ自動車は6月24日~9月4日の期間、ヴィーナスフォート内にある「メガウェブ ヒストリーガレージ」(東京都江東区)において、「トヨタ WRC参戦の系譜~2017年新たな挑戦へ~」と題した特別企画展を実施している。この記事では会場に展示されている車両9台を紹介する。イベントについては別記事を参照していただきたい。
トヨペットクラウン RSD(豪州ラリー参戦車 レプリカ)/1957年
1957年に開催された第5回豪州一周ラリーに日本車として初めて参戦。47位で完走を果たした。
MR2(222D)/1985年
当時、車両規制を統括していた国際自動車スポーツ連盟(FISA)が発表した「グループS」構想に基づいて開発された。AW11型MR2をベースに「3S-GE」エンジンにターボユニットの追加などにより500PS以上の出力を実現したパワーユニットを搭載。1tあまりの軽量ボディ、そしてフルタイム4WD(後にトルクスプリット化)の組み合わせでチャンピオンシップの獲得を目指した。だが、1986年にグループSがキャンセルされ「グループA」に移行することが決定。222Dは実戦投入することなく、その役割を終えることになった。
セリカツインカムターボ(TA64)/1985年
1983年からWRCのトップカテゴリーとなった「グループB」規定に合わせて開発されたモデル。4WDやミッドシップを採用するライバルがひしめくなか、トラディショナルなFRを採用。耐久レースではその実力を遺憾なく発揮し、特にサファリラリーでは3連覇という偉業を成し遂げている。
セリカ GT-Four(ST165)/1990年
グループBの廃止を受けて採用された「グループA」規定での参戦用に開発されたマシン。実戦投入車両としてはトヨタ初のフルタイム4WDを採用したのが特長。1990年にはカルロス・サインツ選手が見事にドライバーズタイトルを獲得している。
セリカ GT-Four(ST185)/1993年
ST165型ラリーカーの後継モデルとして1992年にデビュー。カルロス・サインツ選手が自身2度目となるドライバーズタイトルを獲得した。続く1993年、1994年もパフォーマンスを発揮。合計13勝を挙げ2年連続でマニュファクチャラーズ&ドライバーズの両タイトルを獲得している。
セリカ GT-Four(ST185)/1995年(サファリラリー優勝車)
ST185型では4年目のシーズンとなる同年。すでに新型ST205型のラリー車両がデビューしていたが、サファリラリーにおいて日本人ドライバー、藤本吉郎が見事に優勝を飾る。アニマルガードやシュノーケル、スペアタイヤキャリアなど、ラリーレイドを思わせる数々の装備を施した「サファリ仕様」と呼ばれるエクステリアが特長。
セリカ GT-Four(ST205)/1995年(コルシカラリー優勝車 レプリカ)
ST185型ラリーカーの後継モデルとして1994年のシーズン途中にデビュー。1995年のツールド・コルス(コルシカラリー)で優勝している。
カローラ WR-Car/1997年(プロトタイプ)
1997年から実施された「WRカー」規定に合わせて開発されたモデル。欧州向けカローラをベースに、ST205型でも使用されていた3S-GTE改エンジンや4WDシステムを組み合わせている。1999年にはマニュファクチャラーズタイトルを手にしている。