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インディ500、本日深夜に決勝スタート 最前列スタートの佐藤琢磨選手に聞く

2020年8月23日(現地時間) 決勝

2020年のインディ500、日本人初のフロントローである自己ベストの予選3位からスタートする佐藤琢磨選手

 8月23日13時(現地時間、日本時間8月24日2時)に始まる、世界三大レースの1つ「インディアナポリス500」。2017年のインディ500優勝者でもある佐藤琢磨選手は、日本人初のフロントローである自己ベストの予選3位から臨む。日曜日の決勝に向け、最後の調整を終えた琢磨選手に、仕上がり具合と今年から装着されているエアロスクリーンについて話を聞くことができた。

佐藤琢磨選手は30号車 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングで挑む

──ついに最終プラクティスが終わりましたが、決勝に向けての仕上がりはいかがですか?

佐藤琢磨選手:よいところまで来ていると思います。手放しで満足できる状況ではないですが。というのは今日のコンディションが涼しくて風も穏やかだったので、すごくいいかなと思ったんですけど、すごいバランスが崩れちゃったんですよ。それはチームの3台とも一緒だったので、明らかにコンディションの影響です。今回ちょっと試したいことが2つあって、両方確認ができました。残念ながらスピードを足すようなセッティングではなかったんですけど、自分の中では確認できたことで、セッティングを合わせ込むという作業につながりましたから、そこはポジティブですね。

──今回はエアロスクリーン装着後初のインディ500となりますが。

佐藤琢磨選手:正直レースをしてみないと分からないですけど、ここまでのオーバルレースで、エアロスクリーン自体が僕らを守ってくれて安全性が向上したのはポジティブですし、空気の流れをドライバーが感じれることができる状態を1つ失っていますが、慣れですね。もちろん着いたことで当然空気効率が落ちたり、重心が上がってメカニカルグリップが落ちたりということはあるんですけど、みんな一緒ですから。

 クルマとしては去年のクルマよりも断然抜きにくくなっていて、単純にそれはもちろんダウンフォースが落ちていますから、それを戻すためには当然ウィングも立てるので、ドラッグも増えるしいつまでたっても追いつかないような感じで、いつもだったらストレート途中で抜けていたのが、さらに遅くなって1コーナー直前じゃなきゃ抜けないような、そんな雰囲気です。もちろん先頭を走るとものすごい空気の壁があるので、先頭と2番手は割と中では入れ替わると思うんですけど、3位以下は非常に難しいです。

──これまでのインディ500と違い、午後2時30分のスタートになりますが。

佐藤琢磨選手:終盤が5時近くになるとすると、1コーナーにも日陰などができてコンディションが変わるので、難しいと思います。でもこれまでずっとプラクティスで走ってきた時間でもあるので、うまく合わせていきたいと思います。


 この「第104回インディ500」は、8月23日13時(現地時間、日本時間8月24日2時)に開催され、14時30分(日本時間3時30分)に決勝がスタートする予定。日本ではCSのGAORA SPORTSで8月23日(日)深夜2時から生中継が行なわれる(解説:松浦孝亮、松田秀士 実況:村田晴郎)ほか、ニコニコ生放送でGAORAの番組購入ができる。

インディカー・シリーズ 2020 第7戦 「第104回インディ500」~インディアナポリス~ - 2020/08/24(月) 02:00開始 - ニコニコ生放送

https://live2.nicovideo.jp/watch/lv327229395

 また、録画中継となるもののNHK BS1では8月24日(月)18時~21時49分まで「完全放送 世界最速レース インディ500 佐藤琢磨が挑む!」を放送する。