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NVIDIA、ジェンスン・フアンCEOによる「GTC 2020」基調講演でメルセデス車の自動運転シミュレーションを紹介
2020年10月6日 07:32
- 2020年10月5日(現地時間) 発表
NVIDIAは10月5日6時(米国太平洋時間、日本時間10月5日22時)、同社のプライベート技術会議「GTC 2020」をオンラインで開催した。オンラインGTCの開催は2020年は5月に次いで2度目となり、プロフェッショナル向けGPU「Quadro」の後継製品となる「NVIDIA RTX A6000」「NVIDIA A40」や、さまざまな新技術が発表された。
クルマ関連では大きな発表こそなかったものの、NVIDIAの創業者兼CEO ジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏による基調講演映像では、BMWが工場に採り入れた無人搬送システムの紹介やNVIDIAの車載SoC(System on a Chip)を採用したメルセデス車の自動運転シミュレーション映像を公開した。
BMWが工場に採り入れた無人搬送システムは、AIによって自律移動可能なもので、その移動シミュレーション設計も紹介。その設計ツールは、リアルタイムにAIのシミュレーションができるもので、シミュレーション映像もNVIDIAのリアルタイムレイトレーシング技術「RTX」が採り入れられているほか、複数のAI無人搬送システムの同期などもシミュレーションできるようになっていた。
メルセデス車の自動運転シミュレーション映像は、ソフトウェアで現実世界を構築し、自動運転の学習やシミュレーションが可能なNVIDIA DRIVEによるもの。NVIDIA DRIVE Constellation Simulatorによって構築されたOmniverse(仮想世界)の中を、NVIDIA DRIVE AGXで定義されたAIを持つメルセデス車が走行していた。
ジェンスン・フアンCEOによる基調講演映像は、クルマのパートを含め計9本公開。1本目から見ていくことで全編を通して見られるようになっている。