タカタから事業継承したJSSが、試験データ誤報告に関する報道についてコメント

　Joyson Safety Systems（JSS）は10月14日、日本国内におけるシートベルトのデータ改ざんの疑惑に関するニュースを受け、Webサイトにて声明を発表した。

　JSSは、日本の彦根製造工場で製造されたベルトのストラップ（ウェビング）に関する試験データの報告の誤りについて調査しており、この問題は2018年4月にタカタからプラントを買収する前から発生していたという。

　現在、各試験・製品ごとに20年にわたる期間（以下、調査対象期間）の入手可能な関連データの収集・検証を進めており、調査は進行中とのこと。迅速に本件を解明するよう注力し、原因を究明するとともに、適切な対応策を実施していくとしている。なお、現時点で、調査対象期間における対象製品の不具合は確認されていないという。

　発表された声明は、「JSSは製品の安全性と品質を最優先に考えており、本件を非常に真摯に受け止めております。本案件については、彦根製造所で製造されたウェビングを組み込んだ製品を供給した可能性のあるOEMさまにすでにご連絡申し上げるとともに、関連する当局にもご報告しております。引き続き、全力で調査を実施していますので、ご理解の程、よろしくお願い申し上げます」と締めくくられている。