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パイオニア、「インテリジェントパイロット」と通信ドライブレコーダーを活用して沖縄県でタクシーの安全運転支援

通信ドライブレコーダーを活用して運転データなどをもとにAIによるドライバーの事故リスクを算出

2020年10月26日 発表

「Intelligent Pilot」と通信ドライブレコーダーなどを活用した「タクシーの安全運転支援と配車司令実証」イメージ

 パイオニアは10月26日、同社の先進安全運転支援システム「Intelligent Pilot(インテリジェントパイロット)」が、第一交通産業とNTT西日本(西日本電信電話)が9月下旬より沖縄県内で実施する「ニューノーマル時代における新たな交通サービスの実現に向けた実証事業」のソリューションとして採用されたと発表した。

 パイオニアのインテリジェントパイロットは、パイオニア独自のデジタル地図データと長年収集したプローブデータを活用し、事故多発地点、ヒヤリハットにつながる急減速多発地点などのプローブデータ、天候、運転傾向などから統合的に事故や危険を予測。個々の車両が現在置かれている状況に合わせて注意喚起や警告をする先進的な運転支援システム。

 ニューノーマル時代における新たな交通サービスの実現に向けた実証事業では、デジタルデータの活用による新たな交通サービスの実現を目的としており、沖縄県内で2020年9月下旬~2021年3月下旬の期間(予定)、実証1として「運転支援システムによる事故低減とタクシードライバーに応じた配車司令に関する実証」、実証2として「利用者属性に応じた地域回遊レコメンドを行なうMaaSサービスに関する実証」が実施される。

 今回、パイオニアのインテリジェントパイロットは、実証1の「運転支援システムによる事故低減とタクシードライバーに応じた配車司令に関する実証」におけるデータを蓄積・活用するソリューションとして採用された。

 具体的には通信ドライブレコーダーやスマートフォンのアプリケーションを介して、急発進や急ハンドルなどドライバー個々の運転傾向を収集し、道路情報、事故発生地点、渋滞情報、天気などの道路環境データを組み合わせて安全運転についての分析を実施。走行エリアの傾向、危険運転発生状況の可視化や運転スコアリングに加え、事故リスク地点や危険挙動の通知をすることにより、ドライバーごとにパーソナライズした配車司令、安全運転を支援する。

ドライバーごとの事故リスク(時間・天気×場所・地図×運転傾向)を予測する「Intelligent Pilot」