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スズキの初代「ジムニー」が日本自動車殿堂の歴史遺産車に選定

悪路走破性の高い軽四輪駆動車として新たな軽自動車の道を切り拓いた歴史的名車

2020年11月6日 発表

初代ジムニー(1970年)

 スズキは11月6日、本格的な軽四輪駆動車の初代「ジムニー」が、日本自動車殿堂の「歴史遺産車」に選定されたと発表した。また、スズキ車が歴史遺産車に選定されるのは2008年の「スズライト」に続いて2台目となる。

 日本自動車殿堂の「歴史遺産車」とは、日本の自動車の歴史にすぐれた足跡を残した名車を選定し、日本自動車殿堂に登録し、永く伝承するというもの。今回の選定では「スズキ ジムニーは悪路走破性の高い軽四輪駆動車として50年にわたり量産され、多様な用途に対応するロングセラーモデルに成長し、世界中から評価され続けている。その礎を築いた初代LJ10型は、新たな軽自動車の道を切り拓いた歴史的名車である」という点が評価された。

 初代ジムニーは、1970年4月に当時の軽自動車としては唯一の四輪駆動車(360cc2サイクルエンジン)として発売され、悪路走破性とコンパクトな車体による取り回しのよさから、さまざまな作業現場や山間部、積雪地での巡回活動や、重要な交通手段として活躍した。また、本格的な四輪駆動の性能と親しみやすく機能的なデザインは、レジャーを目的としたユーザーにも多く受け入れられた。

 ジムニーは、今年で発売50周年を迎え、これまでに全世界199の国・地域で販売され、2020年7月には世界累計販売台数300万台を達成。

 スズキの代表取締役 会長 鈴木修氏は「ジムニーを発売して50周年の節目に歴史遺産車に選んでいただいたことを大変ありがたく思っております。今回ご評価いただいたのも、初代から続くジムニーファンの皆様のおかげです。ジムニーは初代から変わらぬ機能やデザインを受け継ぎ、スズキを代表する看板モデルの1つとしてさらに成長させたいと考えております。皆様にもその思いを共有していただき、これからもジムニーを愛していただければ幸いです」とコメントしている。