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マクラーレン、新型ハイパフォーマンスハイブリッド「アルトゥーラ」

2021年発売開始を予告。V型6気筒ながらV型8気筒同等のパフォーマンスを実現

マクラーレンが新モデル「アルトゥーラ(Artura)」を発表

 マクラーレン・オートモーティブは11月23日(現地時間)、ハイ・パフォーマンス・ハイブリッド(HPH)である新モデル「マクラーレン アルトゥーラ(McLaren Artura)」を2021年に発売すると発表した。

 ハイブリッド・パワートレインに関するエンジニアリングの専門性を結集した「HPH」は、半世紀以上におよぶレーシングカーとロードカーにおけるマクラーレンの知識、経験、そしてエンジニアリング技術を生かして開発。

 すべてが新しいアルトゥーラは、先駆的なイギリスメーカーによる新時代の幕開けを告げるモデルとなり、ここに生かされている電動化技術は、2012年にベールを脱いだハイブリッド・ハイパーカーである「マクラーレンP1(McLaren P1)」ですでに実証され、2020年から生産に入ったハイパーGT「スピードテイル(Speedtail)」では、マクラーレン史上最速の最高速度403km/hをマークしている。アルトゥーラは、これらのモデルに続くHPHシリーズ初のスーパーカーとなる。

 マクラーレン・オートモーティブ CEOのマイク・フルーウィット氏は「マクラーレン アルトゥーラは、あらゆる要素において新しく設計されています。それはプラットフォーム・アーキテクチャから、ハイ・パフォーマンス・ハイブリッド・パワートレイン、そしてボディのエクステリア、インテリア、最先端のドライバー・インターフェースにまで及びます。数十年にわたる先駆的な超軽量のレーシングカーやロードカーのエンジニアリング技術を生かし、電動化に関するあらゆる専門性を注ぎ込んでいます」と述べている。

 アルトゥーラに搭載される、まったく新しいコンパクトなV型6気筒ツインターボガソリンエンジンは、エレクトリックモーターとの組み合わせにより、新しく軽量なハイ・パフォーマンス・ハイブリッドパワートレインを構成。

 このパワートレインは、より大排気量のマクラーレンV型8気筒エンジンのパフォーマンスを保持しながらも、低回転域でのトルクレスポンスの向上という新たなメリットも加わることで、躍動感あふれる加速を実現。また、電力のみでの走行も可能で、排出ガスゼロの市街地でも利用可能とした。

 アルトゥーラの電動化のために最適化されたこのアーキテクチャーの設計・製造は、イギリスのマクラーレン・コンポジット・テクノロジー・センターが担当。マクラーレンは、モータースポーツをルーツとする超軽量のエンジニアリング理念を、アルトゥーラでさらに押し進めているという。

 また、HPHシステムの採用により追加された重量は、シャシー、ボディ、パワートレインの隅々まで軽量化技術を適用したことによりほぼ相殺され、あらゆるマクラーレンが誇る卓越したダイナミクスをベースとした、マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー(MCLA)を採用したことで、クラス最軽量のアドバンテージを実現しているという。

【マクラーレン】新型マクラーレン アルトゥーラ(McLaren Artura)予告動画(20秒)