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マクラーレン、3人乗り1070PSの「スピードテール」日本初公開
マクラーレン史上最速となる0-300km/hは13秒。最高速403km/hをマーク
2020年9月19日 14:51
- 2020年9月14日 発表
マクラーレン・オートモーティブは9月14日、アルティメットシリーズの最新モデル「マクラーレン スピードテール(McLaren Speedtail)」を日本初公開した。価格は175万ポンドから。
2018年10月26日に世界初公開されたスピードテール。もっともパワフル、もっともエアロダイナミクス効率の高いマシンとなるスピードテールは、伝説のマシン「McLaren F1」が樹立した391km/hを上まわり、最高速はマクラーレン史上最速となる403km/hを記録。
このパフォーマンス性能は、マクラーレンのデザインチームとエンジニアリング・チームが密接に連携し、徹底的に追求したエアロダイナミクス、パワートレーン、ダイナミックパフォーマンスを精巧に組み合わたことにより実現。現代のクラフトマンシップとマテリアル・イノベーション、そしてビスポーク・パーソナライゼーションをブレンドさせたマシンとなっている。
ティアドロップ型のコクピットと、エアロダイナミクスを最適化したボディ・デザインが、極限のエアロダイナミクス効率を生み出すベース。さらに、フロントホイールのカーボン・ファイバー製スタティック・エアロカバーや、ミラーに代わるデジタル・リアビュー・カメラ、特許技術であるアクティブ・リア・エルロン(補助翼)などの装備が、エアロドラッグを極限まで低減することに貢献しているという。
スピードテールは、独自のカーボン・ファイバー製「McLaren Monocage」構造を核とし、総カーボン・ファイバー製のボディや、アルミニウム製のアクティブ・サスペンション、カーボン・セラミック製のブレーキなど、マシン全体にわたって軽量化技術を駆使。ハイブリッド・パワートレーンのシステム合計出力は787kW(1070PS)を発生し、圧倒的なパフォーマンスを支える。
ハイブリッド・パワートレーンは、エンジンの回転数に関わらず驚異的な加速を実現。また、スピードテールの車体の軽さもこの能力を後押しする。直線での加速はマクラーレン・ロードカーの新たなベンチマークとなる0-300km/hが13秒。これはアルティメットシリーズの先代ハイブリッド・モデルである「McLaren P1」の加速所要時間16.5秒を上まわっている。また、スピードテールの究極のスピードに対応するため、専用タイヤの「P-ZERO」がマクラーレンのテクノロジー・パートナーであるピレリによって開発されたという。
スピードテールでは、他のいかなる自動車では体験できないような、真のセンセーショナルなエクスペリエンスが得られる。ドライバーズ・シートはラグジュアリーなコクピットの中央に位置し、そのやや後方に2つのパッセンジャー・シートを配置。ノーズとテールの両方にラゲッジ・スペースがあり、ビスポークのラゲッジ・ケースをすべてのオーナーに用意している。このラゲッジ・ケースの表面のカーボン・ファイバー、レザー、および金具は、インテリアに合わせてオーナーの好みにカスタマイズが可能となる。
2019年にロンドンで開催されたプライベートなプレビュー・イベントでは、スピードテールを予約したユーザーを招待してお披露目を行なっている。マクラーレンがこのマシン専用に開発したモルトン・エフェクト・ペイントを施したナノメタリックカラー「Speedtrail Silver」で美しく塗装されたモデルは、自然な表面を維持するために染色されたアニリン仕上げのレザーと、新軽量レザーの2種類を使用している。
マクラーレン・オートモーティブCEO(最高経営責任者)のマイク・フルーウィットは「マクラーレンがスピードテールのようなクルマを作ったことは、これまでありませんでした。当社初の「Hyper-GT」であるスピードテールは、アートとサイエンスが融合された究極のロードカーです。驚異的な最高速度、アイコニックなセントラル・ドライバーズ・シート、ならびに画期的なビスポークのパーソナライゼーションが組み合わされいます。かつて世界最高速度を樹立した、なめらかなフォルムの「ストリームライナー」を連想させる、軽量のカーボン・ファイバー製ボディに、革新的なハイブリッド・パワートレーンを搭載しました。さらに、ラグジュアリーな3シーターのコクピットは、素晴らしいドライビング・エクスペリエンス、比類なき個性、これまでのどのロードカーでも見たことのない革新的な素材が一体となった感動をお届けします」と述べている。