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英マクラーレン、2億円超えのハイパーGT「スピードテール」が最高速403km/hを記録
米国ケネディ宇宙センターのジョニー・ベーマー実験場で30回以上達成
2019年12月26日 15:02
- 2019年12月23日(現地時間) 発表
英マクラーレンは12月23日(現地時間)、限定106台のハイパーGT「スピードテール」の最高速検証プログラムにおいて、スピードテールのプロトタイプモデルが最高速403km/hを記録したことを明らかにした。
スピードテールは、ダウンフォースやドラッグの比率などマクラーレン史上最も空力効率に優れる、マクラーレン・アルティメットシリーズの最上位に位置付けられるモデルとして、全長約5.2mのカーボンファイバー製ボディや3座のシートを採用。
パワートレーンはガソリンと電気のハイブリッドとなり、システム全体で最高出力1070PS、最大トルク1150Nmを発生。0-300km/h加速は13秒未満、最高速は403km/hとしている。
エンジニアリング開発プロセスの集大成として実施された最高速検証プログラムは、米国フロリダ州のケネディ宇宙センターで行なわれた。スピードテールのプロトタイプである「XP2」のステアリングは、マクラーレンのチーフ・テストドライバー、ケニー・ブラック(Kenny Brack)氏が握った。
高速走行テストでは、ジョニー・ベーマー実験場にあるスペースシャトルの着陸滑走路において30回以上も最高速に到達。このテストによって、スペインのイディアダとドイツのパーペンブルクを含む、全世界のさまざまなテスト施設で実施された高速走行プログラムが終了した。
スピードテールの価格は175万ポンド(税別:約2億5000万円)。限定106台のマシンはすでに完売している。現在、英国ウォーキングのマクラーレン・プロダクション・センターにおいて最初のカスタマー向けに生産を開始しており、納車は2020年2月から順次進められる予定。
マクラーレン・オートモーティブの最高経営責任者 マイク・フルーウィット(Mike Flewitt)氏は「極限の性能と傑出したエンジニアリングによって限界が押し広げられてきた場所で、最高速を複数回達成できたことは、光栄です。スピードテールは、マクラーレンのパイオニアスピリットを象徴する、 真の意味での極限のマシンであり、スーパーカーおよびハイパーカーの性能の新たな基準を生み出し続けるという、当社の決意を完璧に示すものとなっています」とコメントしている。