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スズキ、新型「ソリオ」「ソリオ バンディット」オンライン発表会 「ソリオはスイフトと並ぶ小型車の柱」

「新型ソリオで2020年度も年間10万台以上の登録車販売を目指したい」

2020年11月25日 実施

新型「ソリオ」「ソリオ バンディット」オンライン発表会開催

 スズキは11月25日、フルモデルチェンジして12月4日に発売する小型乗用車「ソリオ」「ソリオ バンディット」のオンライン発表会を実施した。

 新型ソリオは全長を80mm(新型ソリオ バンディットは70mm)、全幅を20mm拡大し、後ろの席だけでなく荷室空間もサイズアップして、家族での移動など、利便性を向上。車体サイズを拡大しながらも最小回転半径は先代モデルと同じ4.8mと、運転のしやすさにもこだわっている。安全面ではスズキ セーフティ サポートを進化させ、標識認識機能やアダプティブクルーズコントロール、ヘッドアップディスプレイといった機能の追加などで、より安心・安全なドライブを提供する。

新型ソリオ
新型ソリオ バンディット
価格
新型ソリオの各寸法
後席スペースと荷室スペースを拡大
新型ソリオの外観の特徴
新型ソリオの内装
新型ソリオ バンディットの外観の特徴
新型ソリオ バンディットの内装

 さらに基本性能では、スズキ独自のマイルドハイブリッドシステムと、パワフルで静粛性に優れた1.2リッターの4気筒エンジンを搭載し、低燃費と力強い走りを実現している。

 そのほかの特徴については、「スズキ、新型『ソリオ』『ソリオ バンディット』 全長を80mm拡大して広い室内空間と荷室を実現」をご確認いただきたい。

スズキ セーフティ サポートに新機能を追加
スズキ セーフティ サポート以外の安全装備も充実
ボディカラー

新型ソリオは2020年度の販売における重要モデル

 オンライン発表会では、まずスズキ 代表取締役 社長 鈴木俊宏氏があいさつ。5年ぶりのフルモデルチェンジとなるソリオについて、「コンパクトハイトワゴンのパイオニアとして新しい市場を生み出しました。販売面でも非常に安定しており、月平均3500台以上の販売を続けることができました。スズキは2016年度から5年連続で国内登録車販売台数10万台を続けておりますが、その中でもソリオは世界戦略車であるスイフトと並ぶ小型車の柱として、スズキとして最も販売台数が多い小型車に成長しました」とその成長を伝え、「コロナ禍により今年度の登録車販売台数は4~9月で4万7000台と厳しい状況ではありますが、この新型ソリオで挽回し、2020年度も年間10万台以上の登録車販売を目指したいと思います」と新型ソリオが今期の実績のカギを握っていると話した。

スズキ株式会社 代表取締役 社長 鈴木俊宏氏

 また、3月に創立100周年を迎えたことに触れつつ、今後に関しては新型コロナウイルス感染症による厳しい状況の中にあっても、with コロナ、after コロナも見据えつつ、これからも使いやすく、楽しく、驚きでもっとワクワクを届けられる製品作りに挑戦し、世界中の人々の暮らしを支え続けたいと述べた。

 鈴木氏は最後に改めて「新型ソリオは今まで培ってきたソリオのよさをいっそう磨き上げ、広さと快適性、安全性をはじめとして全方位にわたって大きな進化を遂げました。私どもの小型車ラインアップ上、大変重要な車種であるこの新型ソリオは、競争が激しくなってきたコンパクトハイトワゴン市場にスズキが満を持して投入する自信作であり、多くのお客さまからご指示いただけると確信しています」と新型ソリオに対する期待を語った。

ユーザーの声を反映して開発

 続けて、スズキ 商品・原価企画本部 四輪商品第一部 新型ソリオ 新型ソリオ バンディット チーフエンジニア 永田和夫氏が新型ソリオ/ソリオ バンディットの特徴について紹介。

スズキ株式会社 商品・原価企画本部 四輪商品第一部 新型ソリオ 新型ソリオ バンディット チーフエンジニア 永田和夫氏

 新型ソリオ/ソリオ バンディットの開発にあたって、ソリオという商品がどのように進化してきたのかを振り返り、初代から続くモデルチェンジによって着実にファンを増やしてきたと説明。その中で、ユーザーや販売店スタッフの声を実際にヒアリングを行ない、主にファミリー層からの「後席を快適にしてほしい」「荷室を大きくしてほしい」「安全装備を充実してほしい」というニーズに応えていったという。

ソリオ保有台数の推移
ユーザーから要望をヒアリング
商品コンセプト

 新型ソリオ/ソリオ バンディットそれぞれのターゲットユーザーとして、ソリオでは「本来のよさであるコンパクトで広く使いやすい特徴に魅力を感じる人」「デザインも普遍的で幅広く受け入れられるもので、合理的な物を求める人」に向けて、ソリオ バンディットでは、ソリオの特徴に加えて「キャラクターがたっているデザインに魅力を感じ、個性を大事にする人」に提案していくとした。

ターゲットユーザー
製品特徴

 永田氏は「新型ソリオ、ソリオ バンディットは、お客さまのニーズに応え、全方位で進化させました。ぜひご家族、ご友人とともに楽しいドライブを通じてその進化を実感していただければ幸いです」と想いを語った。

販売においてオンライン相談を設定。登録車年間販売台数10万台以上を目指す

 発表会の最後には、スズキ 取締役 常務役員 国内営業本部 国内第一営業本部長 鈴木敏明氏が営業施策について紹介。

スズキ株式会社 取締役 常務役員 国内営業本部 国内第一営業本部長 鈴木敏明氏

 鈴木氏は同社の国内4輪販売について「7月以降は軽自動車と登録車を合計すると前年同月を超える実績でございますが、歴年年度では2割近く販売台数は落ち込んでおります。スズキの登録車販売台数は2016年度から4年間10万台以上の販売を続けておりますが、その立役者がソリオです。この不透明で厳しい市場環境ではありますが、タイミングよく投入することができました。コロナ禍にあっても前年並みの実績に近付くとともに、登録車年間販売台数10万台以上を継続して達成できるよう力を入れていきたいと思います」と述べ、新型ソリオに対する期待を語った。

スズキの2020年度(4月~10月)軽四輪+登録車の販売実績
スズキの登録車販売実績

 その新型ソリオ/ソリオ バンディットの目標販売台数は月間4000台を計画。ソリオのユーザーは30代~40代が中心の年齢構成で、主に運転する人の6割が男性という特徴がある。また、これまでのソリオは軽自動車、リッターカークラスのコンパクトカー、さらにその上のクラスのミニバンからのダウンサイジングが中心で、他社からの乗り換えが約7割に達しているという。

 今回の新型ソリオの投入にあたっては、これまで獲得してきたクラス・カテゴリーからの乗り換えに加え、今もソリオに乗っていて、商品のよさを知っているユーザーに代替を勧めすることで、ソリオの拡販をより進めていきたいとした。

 店頭施策として、販売店への訪問を躊躇する人にも商品を説明できるよう、オンライン相談を代理店Webページに設定。代理店の各拠点を中心にして展開しているオンライン相談を活用し、できる限りWeb上で「実車を見たい」「色を見てみたい」「商品の説明を聞きたい」といった要望に応えたいとした。まだこのオンライン相談を導入している拠点は限られるが、順次増やしていく予定としている。

オンライン相談を設定

 また、それぞれの商品特徴を訴求するTV-CMのほか、Webを中心に新型ソリオを訴求。新型ソリオのTV-CMではサイズも大きくなり、皆で出かける楽しさを広げた「グッドパフォーマンスコンパクト」をキーワードに、新型ソリオ バンディットは「強く、美しきコンパクト」をテーマに、爽快感や搭乗感を伝える内容としている。

ソリオTVCM「SOLIO5登場」篇 30秒
ソリオ バンディッドTVCM「カウントダウンドライブ」篇 15秒

 最後に鈴木氏は「新型ソリオの発表を機に、お客さまとの新しいコミュニケーションのあり方を模索しながら、販売力の強化、拠点の整備、サービスの向上に取り組み、1台1台ていねいな販売に結びつけてまいります」と販売について述べた。

「新型ソリオ」、「新型ソリオ バンディット」ウェブ発表会