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スズキの新型「ソリオ」「ソリオ バンディット」にパナソニックの「小型コンバイナタイプHUD」搭載
表示映像のカラー化と本体の小型・軽量化を実現
2020年12月5日 10:30
- 2020年12月4日 発表
パナソニック オートモーティブ社は12月4日、スズキが発売した小型乗用車、新型「ソリオ」「ソリオバンディット」に、表示映像のカラー化と本体の小型・軽量化を実現させた同社の小型コンバイナタイプHUD(Head Up Display)が搭載されたと発表した。
HUDは、運転中のドライバーの前方視界に車速などの情報を表示するシステムで、コンバイナタイプとは半透明の小型パネル(コンバイナ)に情報を表示する方式のHUD。コンバイナタイプHUDは、フロントガラスに情報を投影するウインドシールド(WS)タイプと比べて、共通ユニットでの車両展開搭載が可能で、高価な特殊WSガラスも使用しないなど、汎用性に優れたシステムとしている。
パナソニックは、すでに2017年2月よりスズキに業界初の軽自動車向けコンバイナタイプHUDを納入しており、新製品の開発にあたっては、デジタルカメラの開発で培ったパナソニックの光学技術を生かした「フル自由曲面コンバイナ&曲面ミラー」「高輝度PGU(Picture Generation Unit)」を用いて、本体の小型化と低歪かつ明るく鮮明な画面を実現させたとしている。
同社が開発したフル自由曲面コンバイナ&曲面ミラーは、デジタルカメラの開発で培ったレンズ設計・レンズ成形技術を活用。フル自由曲面コンバイナ&曲面ミラーの採用で光路をさらに短くするとともに、コンバイナの格納方式を改良したことで、小型・軽量化を実現。映像も低歪を実現させた。
また、高輝度PGUは、液晶ディスプレイの照明技術を応用した独自のHUD向けバックライト設計により、太陽光下やサングラス越しのような表示が見えにくい状況においても、ドライバーに鮮明な画像を提供するとのこと。
パナソニックでは、コンバイナタイプHUDからAR-HUDまで、さまざまな顧客のニーズに応えるHUDを今後も開発していき、HUDのリーディングカンパニーを目指して、安全・安心な快適ドライビング環境に貢献するという。