イベントレポート

【CES 2019】パナソニック、モビリティサービスを支える車載関連技術を出展

ハーレーダビッドソンのコネクテッドサービスに向けたソリューションを紹介

2019年1月8日 発表

 パナソニックは、米国ラスベガスで開催されている「CES 2019」に出展。ハーレーダビッドソンの電動バイク「LiveWire」に採用されたコネクティッドサービスに向けたソリューションなど、同社がさまざまなモビリティサービスに向けて提供している技術やサービスを紹介していく。

 LiveWireに関する展示では、同社がハーレーダビッドソンのコネクティッドサービスに向けて提供しているシステムソリューションの概要と、同サービスを利用することで、ライダーが利用できるさまざまなサービス例(バイクの状態の常時管理、盗難時の追跡)を紹介するという。

 また、自動運転時代の新しいeモビリティとして「SPACe_C」を出展。「CES 2018」に出展した「48v ePowertrainプラットフォーム」を駆動部に採用するとともに、上部にさまざまなキャビン(車室空間部)を自由に載せ替えることで、コストを抑えながら多目的な用途に対応させたている。

 ステージでは「SPACe_C」のデモンストレーションを実施して、その用途の一例として冷蔵ショーケースを搭載したキャビンを出展。利用者が希望する場所に、新鮮な食材を配達するソリューションのコンセプトを紹介する。

 そのほかにも、より上質で新しい移動空間を提案する「SPACe_L」(Living Space Autonomous Cabin)の展示、V2X(Vehicle-to-Everything)プラットフォーム「CIRRUS by Panasonic」や車載用サイバーセキュリティといった車載技術を紹介する。

 車載事業のほかにも、米ケントとの協業により、米国の電動アシスト自転車市場に2019年度より発売を開始するパナソニックサイクルテック製電動アシスト自転車用駆動ユニットを搭載した米国専用モデル3種類を展示。次世代の航空機内サービスのプラットフォーム「NEXT」の紹介として、機内での快適なフライト体験をサポートする「Wellness」をテーマとしたコンセプトシートを展示する。

 パナソニックブースでは、こうしたモビリティに向けた新技術を紹介する「Connected Mobility」のほか、イノベーションを生み出すPanasonic βの文化の発信"をテーマにした「Intelligent Living Spaces」、テーマパークや美術館、スタジアムなどにむけた映像・音響技術を紹介する「Immersive Experiences」、人の状態をセンシングする技術を紹介する「Human Insight Technology」といった4つのエリアで同社の技術やサービスを紹介していく。

編集部:椿山和雄