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【CEATEC JAPAN 2018】パナソニック、車載向け「Imaging-LiDAR」やストレス状態を検知する「匂いセンサ」など公開

「長距離 Imaging LiDAR」は夜間でも250m先の物体を画像化

2018年10月15日 発表

匂いセンサ

 パナソニックは、10月16日~19日に幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される「CEATEC JAPAN 2018」に出展。人や物の距離を測定して空間の状態を分析する「Imaging-LiDAR」「長距離 Imaging-LiDAR」「3次元測位ミリ波レーダ」のほか、人間のストレス状態を検知する「匂いセンサ」などの技術を公開する。

空間センシング

 空間センシングの領域として出展された近~中距離の「Imaging-LiDAR」は、可視画像、近赤外画像、距離情報を視差/時間差レスで取得。2019年度にサンプル出荷予定、産業/FA用途として2020年度量産開始予定、車載用途として2024年度に量産開始予定としている。

「Imaging-LiDAR」
機能を紹介する映像

「長距離 Imaging-LiDAR」は、APD(アバランシェフォトダイオード)画素を用いた、TOF(Time of Flight)方式距離画像センサを開発。従来比4倍の25万画素の高解像度、従来比2倍の250mの3次元距離画像が取得可能で、視認性がわるい夜間においても250m先にある物体までの距離情報を画像化するという。産業、監視、車載センシングカメラとして、2019年度に機能評価サンプルを予定している。

「長距離 Imaging-LiDAR」の展示

 3次元測位ミリ波レーダは、電波を用いて空間の障害物を3次元(距離方向、水平方向、垂直方向)に測位することができるセンサ。実用化については未定という。

3次元測位ミリ波レーダ

ヒューマンセンシング

 住宅、自動車、セキュリティなどでの適用を目指し、カメラやセンサで表情、匂いなどを測定して人の状態を分析するヒューマンセンシングの領域として「感圧センサ」「匂いセンサ」「人状態推定技術」を出展。匂いセンサは、呼気の匂いや体臭からストレスなど人の状態を検知するセンサといい、会場には匂いセンサ、感圧センサ、顔認証するカメラなどからの情報により、人間の状態を表示するシートが用意されていた。

匂いセンサを装着したシート
匂いセンサ、感圧センサ、顔認証するカメラなどからの情報により、人間の状態を表示
感圧センサ
人状態推定技術

ロケーションセンシング

 そのほかにも、人や物の位置を測定して動きを分析するロケーションセンシングの「高精度位置測位・動線分析ソリューション」「位置推定無線プラットフォーム」を出展している。

高精度位置測位・動線分析ソリューションの展示
位置推定無線プラットフォームの展示
パナソニックブースの出展コンセプト