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「CEATEC 2020 ONLINE」開催概要説明会。場所や時間にとらわれず3つのエリアで展示を実施
6月30日から出展申し込み受け付け開始
2020年6月30日 16:18
- 2020年6月30日 発表
電子情報技術産業協会、情報通信ネットワーク産業協会、コンピュータソフトウェア協会の3団体で構成するCEATEC 実施協議会は、10月20日~23日に開催予定の「CEATEC 2020 ONLINE(シーテック 2020 オンライン)」について開催概要を公開。同日にオンライン説明会が行なわれ、6月30日から出展申込受け付けを開始すると発表した。
CEATEC 2020 ONLINEは「CEATEC -Toward Society 5.0 with the New Normal(ニューノーマル社会と共に歩むCEATEC)」をスローガンに、時間や場所といった物理的な制約にとらわれずにより広い参画を集い、出展者と参加者がこれからのニューノーマル社会を考え共創していくための場として開催される。
コンセプトとして「New Normal(Society 5.0の実現と共に新たな社会への提案)」「Digital Transformation(オンライン開催ならではのDX実現の提案)」「Anytime&Anywhere(いつでも、どこからでも参加できる新たな枠組みの提案)」の3つを掲げ、オンライン上に構築する会場(Webサイト)において、出展者が集結する展示エリアならびに主催者によるカンファレンスの映像配信を展開。ログインをしてから展示エリアなどへ繋がるエントランスへ接続されるため、出展者は来場者の情報をほぼリアルタイムで収集できるようになるという。
出展者のページには展示内容の紹介動画や資料などを掲載するとともに、リアルタイムチャット機能によって出展者と来場者がコミュニケーションをとることが可能。展示エリアは「ニューノーマルテーマエリア」「企業エリア」「Co-Creation PARK(スタートアップ&ユニバーシティゾーン)」の3つで構成される。
ニューノーマルテーマエリアでは、新型コロナウイルス感染症がもたらした「新たな暮らし(ニューノーマル)」をキーワードに、持続的かつ豊かな暮らしを実現するための新たなソリューションやテクノロジー、サービスを紹介。「ニューノーマルソリューションズ」「ニューノーマル社会を支える要素技術・デバイス」「デジタルまちづくり」の3つのカテゴリーのもと、テーマごとに複数の出展者でページを構成して展開する予定。
企業エリアでは、ニューノーマルやその先のSociety 5.0の実現を見据えた製品/ソリューション、テクノロジーなどを企業ごとに紹介。IT・エレクトロニクスをはじめ、モビリティ、工作機械、運輸、住宅、建設、金融、観光、エネルギー、サービスなどのテクノロジーを活用するあらゆる産業/業種を対象とし、企業のビジョンを発信する総合的なものから、1つの事業に特化した専門的な内容まで、大小さまざまな企業が参画する予定。
また、設立9年以下(2011年10月以降に設立)のスタートアップ企業や、研究成果の社会実装を目指す大学・教育機関を出展対象としたCo-Creation PARKでは、出展者ごとのページ構成として、それぞれの製品やソリューションを紹介。次世代のフロントランナーとして期待される国内外の企業や大学・教育機関が参画する予定となる。
そのほかにも、国内外のキーノートのライブ配信をはじめ、ニューノーマルをテーマとしたカンファレンスや連携企画なども準備を進めており、カンファレンスのプログラムは9月ごろに公開される予定。
さらに初めての取り組みとして、AI(人工知能)の活用ならびに交通・移動手段とITとの融合をテーマとする「AI/SUM&TRAN/SUM」と連携し、「CEATEC with AI/SUM&TRAN/SUM」として相互でカンファレンスを実施。登壇者ならびに内容については、決定次第改めて発表される。
なお、CEATEC 2020 ONLINEへの参加料もそれぞれ公表。ニューノーマルエリアは1カテゴリーあたり55万円。企業エリアはプランごとに展示可能数が異なり、ベーシックが33万円、スタンダードが110万円、プレミアムが220万円。Co-Creation PARKは、限られた企業や大学などの教育機関に向けた特別価格の設定で13万2000円となる。
これらすべてのエリアで提供されるプラットフォームは同じで、異なるのは展示方法や展示可能点数のみ。これまでの幕張メッセでいうところの“コマ”を選ぶイメージだという。10月20日~23日の展示会が終了したあとはオンライン展示会ならではとして12月までアーカイブ掲載され、出展者はアーカイブ期間中のブース訪問者の情報も得ることができる予定としている。
オンラインを舞台にこれまでにない展示会作りを
同日にオンラインで開催された説明会では、CEATEC 実施協議会 エグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏がCEATEC 2020 ONLINEについて「CEATECは昨年20回目を迎え、本年は21回目の開催ということで、幕張メッセでの開催に向けて準備を進めてきました。しかし残念ながら、計画の変更を余儀なくされ、そこでどうするかを考えました。今後の見通しもなかなか難しいことではございますが、このような状況だからこそ、CEATECには果たす役割があると考えました。今年、われわれはオンラインを舞台にこれまでにない展示会作りを考えていきます。これは今年だけのオンラインではありません。今回を契機にして、リアルとの接続性、リアルとオンラインのハイブリッドの開催など、これまで20年間開催してきたCEATECがさらに新たなステージに進む1歩として、オンラインでの新たな取り組みにチャレンジする重要な試金石になると考えています」と、オンラインで開催するに至った経緯を説明。
加えて、「オンライン開催はこれまでCEATECができなかったことにチャレンジする絶好の機会です。これまでは物理的な移動が伴っていましたが、それがオンラインでは全国、海外からもアクセスが可能になる。展示会へ足を運んでもらっていたCEATECが、今度は皆さまのところへ足を運びます」とオンライン開催となることへの期待を語った。
最後に鹿野氏は「今回のオンライン開催は展示会としての大きな改革の中の1つのステップとして捉え、来年に向かって進んでまいります。幅広く、そして多くの皆さまにご参加いただけるよう、9月には見どころなどをご紹介する場を作る予定でおります。引き続きご注目ください」と今後について述べた。