イベントレポート

【CES 2019】間もなく開幕、トヨタや日産、ホンダも出展する世界最大のコンシューマテクノロジ展示会「CES 2019」

デンソー、アイシン、ヴァレオなど多くのサプライヤーも参加

2019年1月6日~7日(現地時間) プレスカンファレンス

2019年1月8日~11日(現地時間) 一般公開

「CES 2019」の開幕へ向けて設営の進むヴァレオのブース。デモカーの用意もあるようだ

 世界最大のコンシューマテクノロジ展示会である「CES」(Consumer Technology Association[CTA:全米民生技術協会]運営)が米国ネバダ州ラスベガスのLas Vegas Convention Center(以下、LVCC)を中心に間もなく開幕する。一般公開の会期は1月8日~11日(現地時間)となっているが、1月6日にはプレイベントとなるCES Unveiled Las Vegasなどが行なわれ、プレスカンファレンスがスタートする。

 CESは、かつては正式名称をConsumer Electronics Showとして開催され、世界最大の家電見本市として知られていたが、近年はAI(Artificial Intelligence)や自動運転、IoT(Internet of Things、もののインターネット)関連の展示が多くなり、運営するCTAは、略称のCESを正式名称としている。

 Car Watchでは、創刊直後の2009年のCESから報道(関連記事:Ford Motor基調講演リポート/SYNCで実現するFordの近未来自動車の姿)しており、10年が経過する中でCESにおけるクルマ関連の展示の変化をお伝えしてきた。

ラスベガスモノレールのLVCC駅を降りた直後にあるLVCC会場図。右が南ホール側で、左が北ホール側となる。クルマ関連は主に北ホールに展示される
南ホール。グーグルの大きなディスプレイ広告が目を引く
南ホールの向かいには、例年どおりBMWのブースが
BMWブースでの展示内容を告げるディスプレイ広告
南ホールから中央ホールにかけては、作業中の個所が多かった。ボッシュの案内を見て取れる
LVCCの会場各所には、フォードの新型車が展示されている

 当時はIVI(In-Vehicle Infotainment)に着目していたが、その後、AIやIoTによって自動車とCESの関わりも激変。主にカーオーディオ関連製品が展示され、大型スピーカーがドコドコ鳴っていたLVCCの北ホールは、トヨタ自動車や日産自動車、本田技研工業などがこぞって自動運転関連技術やロボット技術を出展。2019年はこの状況を作り出したアウディも出展するなど、自動運転や安全技術、そしてIVIの面で新しい提案が行なわれる。

クルマ関連が主に展示される北ホール(左側の部分)。中央ホールから北ホールへ向かう特等席の展示は、ケンウッドとパイオニアが占める。これは、両社がカーオーディオメーカーでもあり、CESの初期から連続して展示しているため
北ホールの向かいのエリアにはグーグルの特設ブースが。1月8日のデモスケジュールが告知されていた
グーグルの特設ブース近くにある、Hereのブース。自動運転時代に注目される地図メーカー
こちらはフォルシアの特設ブース。2018年にクラリオンを買収し、自動運転時代に備える
巨大なEVトラックや、FCVトラックも展示へ向けて準備中だった

 とくに2019年のCESで注目されるのが、メガサプライヤーと呼ばれる大手の自動車部品メーカーの出展が多いこと。以前から出展していたボッシュやヴァレオをはじめ、デンソー、アイシン、ZFなど主要なサプライヤーが目立つことだ。一部の展示内容は公開されているが、どのようなブース展開がされるのか楽しみにしたい。

編集部:谷川 潔