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2020年の交通事故死者数は2839人、統計開始以来最小を更新し初めて3000人を下まわる

2021年1月4日 発表

交通事故死者数の推移(昭和23年~令和2年)

 警察庁は1月4日、令和2年中(2020年1月~12月)の交通事故死者数を発表した。発表によると交通事故死者数は2839人。これは警察庁が1948年(昭和23年)に統計を開始して以降、最小の交通事故死者数。2019年より376人減少し、初めて3000人を下まわった。

西暦和暦交通事故発生件数(件)負傷者数(人)死者数(人)死者数増減(人)
1948年昭和23年21,34117,6093,848
1949年昭和24年25,11320,2423,790-58
1950年昭和25年33,21225,4504,202412
1951年昭和26年41,42331,2744,429227
1952年昭和27年58,48743,3214,696267
1953年昭和28年80,01959,2805,544848
1954年昭和29年93,86972,3906,374830
1955年昭和30年93,98176,5016,3795
1956年昭和31年122,691102,0726,751372
1957年昭和32年146,833124,5307,575824
1958年昭和33年168,799145,4328,248673
1959年昭和34年201,292175,95110,0791,831
1960年昭和35年449,917289,15612,0551,976
1961年昭和36年493,693308,69712,865810
1962年昭和37年479,825313,81311,445-1,420
1963年昭和38年531,966359,08912,301856
1964年昭和39年557,183401,11713,3181,017
1965年昭和40年567,286425,66612,484-834
1966年昭和41年425,944517,77513,9041,420
1967年昭和42年521,481655,37713,618-286
1968年昭和43年635,056828,07114,256638
1969年昭和44年720,880967,00016,2572,001
1970年昭和45年718,080981,09616,765508
1971年昭和46年700,290949,68916,278-487
1972年昭和47年659,283889,19815,918-360
1973年昭和48年586,713789,94814,574-1,344
1974年昭和49年490,452651,42011,432-3,142
1975年昭和50年472,938622,46710,792-640
1976年昭和51年471,041613,9579,734-1,058
1977年昭和52年460,649593,2118,945-789
1978年昭和53年464,037594,1168,783-162
1979年昭和54年471,573596,2828,466-317
1980年昭和55年476,677598,7198,760294
1981年昭和56年485,578607,3468,719-41
1982年昭和57年502,261626,1929,073354
1983年昭和58年526,362654,8229,520447
1984年昭和59年518,642644,3219,262-258
1985年昭和60年552,788681,3469,261-1
1986年昭和61年579,190712,3309,31756
1987年昭和62年590,723722,1799,34730
1988年昭和63年614,481752,84510,344997
1989年平成元年661,363814,83211,086742
1990年平成2年643,097790,29511,227141
1991年平成3年662,392810,24511,109-118
1992年平成4年695,346844,00311,452343
1993年平成5年724,678878,63310,945-507
1994年平成6年729,461881,72310,653-292
1995年平成7年761,794922,67710,68431
1996年平成8年771,085942,2049,943-741
1997年平成9年780,401958,9259,642-301
1998年平成10年803,882990,6769,214-428
1999年平成11年850,3711,050,3999,012-202
2000年平成12年931,9501,155,7079,07361
2001年平成13年947,2531,181,0398,757-316
2002年平成14年936,9501,168,0298,396-361
2003年平成15年948,2811,181,6817,768-628
2004年平成16年952,7201,183,6177,436-332
2005年平成17年934,3461,157,1136,937-499
2006年平成18年887,2671,098,5646,415-522
2007年平成19年832,7041,034,6525,796-619
2008年平成20年766,394945,7035,209-587
2009年平成21年737,637911,2154,979-230
2010年平成22年725,924896,2974,948-31
2011年平成23年692,084854,6134,691-257
2012年平成24年665,157825,3924,438-253
2013年平成25年629,033781,4924,388-50
2014年平成26年573,842711,3744,113-275
2015年平成27年536,899666,0234,1174
2016年平成28年499,201618,8533,904-213
2017年平成29年472,069579,7463,694-210
2018年平成30年430,345524,6953,532-162
2019年令和元年381,237461,7753,215-317
2020年令和2年309,000368,6012,839-376
月別交通事故死者数

 1970年ごろには1万6000人を超えていた交通事故死者数は、1996年以降1万人を下まわるようになり、近年は4000人以下に。2015年に前年から4人増となったものの、それ以降は確実に減少しており、2020年は3000人を下まわった。

 国家公安委員会委員長は下記のコメントを発表している。

国家公安委員会委員長コメント

 昨年の交通事故による死者数は2,839人で、前年比376人、11.7%減少し、4年連続で戦後最少を更新して初めて3,000人を下回りました。

 これは、政府をはじめ、関係機関・団体や国民一人一人が交通事故の防止に向け、積極的に取り組んできた結果だと考えております。

 しかしながら、今なお多くの尊い命が交通事故で失われていることには変わりなく、また、第10次交通安全基本計画において掲げた、令和2年までに24時間死者数を2,500人以下とする目標については、残念ながら達成できませんでした。

 交通事故のない安全で快適な交通社会を実現することは、国民全ての願いであり、政府の重要課題であります。

 本年は、第11次交通安全基本計画がスタートする年であります。国家公安委員会としては、新たな計画に基づき、各界各層と連携しながら、交通安全施設等の整備や効果的な交通規制の推進、交通安全教育、悪質・危険な交通違反の指導取締り等の諸対策を総合的かつ強力に推進するよう、警察を指導してまいりたいと考えております。

 交通事故を防ぐために、自動車や自転車の運転者、歩行者がそれぞれ相手の立場に配慮し、思いやりの気持ちをもって行動するようお願いします。