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2019年の交通事故死者数は3215人。統計開始以降の最小を更新
令和元年は平成元年と比べ71%減
2020年1月7日 00:00
- 2020年1月6日 発表
警察庁は1月6日、令和元年中(2019年1月~12月)の交通事故死者数について発表した。令和元年の交通事故による24時間以内の死者数は3215人で、前年比317人減。これは警察庁が昭和23年(1948年)に統計を開始して以降、最小の交通事故死者数で、3年連続で最小の更新となる。なお、平成元年(1989年)の死者数は1万1086人となっており、平成の30年間で71%減少した計算だ。
また、令和元年中の交通事故発生件数は38万1002件で、前年比4万9599件の減。負傷者数は46万715人で、前年比6万5131人減となっている。なお、交通事故発生件数と負傷者数のワーストはいずれも平成16年(2004年)で、それぞれ95万2720件、118万3617人。この15年で約6割減少したことになる。
国家公安委員会委員長は以下のようにコメントを発表している。
国家公安委員会委員長のコメント
昨年の交通事故による死者数は、3215人で、3年連続で戦後最少を更新しました。
これは、政府をはじめ、関係機関・団体や国民ひとりひとりが交通事故の防止に向
け、積極的に取り組んできた結果だと考えております。
しかしながら、今なお多くの尊い命が交通事故で失われていることには変わりなく、子供が犠牲となる痛ましい交通事故も依然として後を絶ちません。
国家公安委員会としては、子供をはじめとする歩行者の安全の確保や高齢運転者等の安全運転の励行等を重点として、各界各層と連携しながら、交通安全教育、交通指導取締り、交通安全施設等の整備、先端技術の普及活用等の諸対策を着実に推進するよう、警察を指導してまいりたいと考えております。
交通事故を防ぐために、自動車や自転車の運転者、歩行者がそれぞれ相手の立場に配慮し、思いやりの気持ちをもって行動するようお願いします。