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日本TI サミュエル・ヴィーカリ社長、車載製品などTI製品を日本円でWeb購入可能に

量産前TIデバイスもWeb購入へ

2021年2月18日 発表

日本語、日本円で製品購入可能になった日本TIのWebサイト

日本語、日本円で製品購入可能に

 日本TI(日本テキサス・インスツルメンツ)は2月18日、同社Webサイトの機能強化について発表した。新たな機能強化では、同社WebサイトからのTI製品を日本円で買えるようになり、JCBクレジットカードなどの利用も可能になる。購入形態も、カット済みテープ、全量リール、カスタム数量リールといった形が可能で、ユーザーの量産形態に合わせることができる。また、試作などに用いる量産開始前のTIデバイスは、このTI Webサイトのみで入手可能になっている。

日本TI Webサイト

https://www.tij.co.jp/

 この発表に合わせ2月18日、日本TI サミュエル・ヴィーカリ(Samuel Vicari)社長は、TIの現状と日本TIの概要説明のほか、Webサイトの機能強化についてのオンライン会見を行なった。

日本テキサス・インスツルメンツ サミュエル・ヴィーカリ(Samuel Vicari)社長

量産開始前のTIデバイスが購入可能

グローバルでのTIの概要

 TI(Texas Instruments)はアナログ製品および組込みプロセッシング製品で知られるグローバルな半導体企業で、その従業員数は全世界で約3万名。2020年度の売上高は全製品で144.6億ドル、その売上の20%は車載製品となっている。

 日本TIは1968年に設立され、7つの営業拠点と2つの工場を持ち、前述した日本語のWebサイトを提供している。

 ヴィーカリ社長は、日本TIが長期間日本のカスタマーをサポートしてきた実績が評価されているといい、自然災害が多く発生していることやコロナ禍の状況下において、「日本のお客さまは、製品供給の持続体制に敏感になっていると感じている」と語る。それに対応できるのがTIで、全世界に製造拠点を展開、75%の製品は複数の供給体制を築いており、「非常に高いレベルの品質と、長期にわたって供給できる」とした。

日本TIについて
持続供給体制
製品の供給に関して

 そのTIが新たに日本で提供するサービスが、日本語による注文、日本円での支払いが可能になったWebサイト。ここでは日本のクレジットカード会社であるJCBクレジットカードを含む支払いが可能で、「購入形態も、カット済みテープ、全量リール、カスタム数量リールといった形でお客さまの生産のプロセスに合わせて購入できる」(ヴィーカリ社長)という。

 ここでは部品表(BOM)をアップロードして購入することもでき、「まとめてカートに追加」オプションで購入を迅速に行なうこともできる。

Webサイトでの購入について

 購入可能な製品は5万5000種類を超えるTIデバイスとなるが、ヴィーカリ社長が強調したのは、この日本TI Webサイトから量産開始前のTIデバイスが購入できること。ユーザーが製品の試作段階ではTIの新製品、つまり量産開始前のTIデバイスが必要になる場合があるが、それはこのWebサイトからのみ購入可能だと語った。

 そのほか、車載製品に注力していることも紹介。近い将来、新しい車載製品を投入することにも触れていた。

車載製品について
電動化について