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ホンダ、新型「シビック(11代目)」セダンタイプを正式発表

2021年4月29日(現地時間)発表

マンマキシマム/マシンミニマムの思想のデザイン

 本田技研工業の北米部門となるアメリカン・ホンダモーターは4月29日(現地時間)、11代目となる新型「シビック セダン」をアメリカで発表した。「LX」「スポーツ(Sport)」「EX」「ツーリング(Touring)」の4グレードが設定され、発売は2022年を予定している。

 シビックは、1973年以来アメリカで1200万台以上を販売し、過去48年間に米国で売れた乗用車のトップ3に入るモデル。11代目シビックは、2020年11月にプロトタイプを発表。クリーンでモダンなデザインに、人間工学に基づいたハイテクなインテリアを組み合わせ、先進のアクティブ&パッシブセーフティシステムを搭載する。

 アメリカン・ホンダ・モーターのナショナル・オペレーション担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントであるデイブ・ガードナー氏は「シビックは、約50年間コンパクトカーを購入するお客様にとって最適な選択肢であり続けています。11代目の新型ホンダ・シビックは、そのリーダーシップの上に、内外装のシンプルでスポーティなスタイリング、クラス最高の機能、クラス最高のパフォーマンスを備えています」と述べている。

エクステリアデザイン

 11代目シビックをデザインするにあたり、ホンダのスタイリストとエンジニアは「新しい風」を吹き込むクルマを作ることを目指し、技術とデザインを駆使してドライバーと乗員のニーズに応えるという、ホンダ独自のデザインアプローチ「Man-Maximum, Machine-Minimum(M/M)」に着目。

 新型シビックは、フロントガラスのピラー下部を約2インチ(1.96インチ)後方に移動させ、ボンネットを長くすることで、高級感のあるシルエットを実現。また、ピラーとフロントホイールハブを視覚的につなぐことで、ホイールとタイヤを強調し、安定した足元を演出。また、低いベルトラインに水平な窓枠を設け、ドアにサイドミラーを設置することで、クリーンなエクステリアラインを維持しながら視認性を向上。シャープなショルダーキャラクターラインは、フロントフェンダーからテールランプに向かって緩やかな弧を描き、デザインに連続性を持たせたという。後部のキャラクターラインは、フロントドアの下部からリアドアを越えてリアフェンダーまで上昇させることで躍動感を高めている。

 ワイドセットヘッドランプ、デイタイムランニングライト、パーキングライト、フォグランプなどはLEDを採用する。ボディカラーは、新色の「メテオライトグレーメタリック」「ソニックグレーパール」新型シビック専用色の「モーニングミストブルーメタリック」の3色を含む全8色が設定されている。

人間中心のインテリアデザイン

 インテリアはすべての乗員に余裕をもたらす広々とした空間を実現。フロントは、引き込まれたAピラー、低いボンネット、フラットなダッシュボード、隠されたワイパーなどによりパノラミックな視界を実現し、視認性を向上。また、ホンダ独自の「ボディスタビライジングシート」の考え方に基づいた新デザインのフロントシートを採用。シートフレームが身体をしっかりとホールドし、長時間のドライブでも快適に過ごせる。

 初めて全車にデジタルインストルメントディスプレイを採用し、「ツーリング」には、シビック初のオールデジタルLCDインストルメントディスプレイが採用され、10.2インチの高精細フルカラー液晶パネルには、さまざまな情報が表示されるだけでなく、その表示内容はステアリングホイールからカスタマイズ可能としている。カスタムモードでは、丸い針とダイヤルで表示する伝統的なメーターや、画面の左右に配置されたバーグラフなどを選択でき、中央には現在選択中の音楽やトリップコンピューター、Honda SENSINGの各種安全システムや運転支援システムの状態などさまざまな情報が表示される。

「LX」「スポーツ」「EX」には7インチカラータッチスクリーンを標準装備。フィジカルなパワー/ボリュームノブとチューニング/セレクターノブを追加することで機能性を向上。下にはハードボタンを配置し、音楽トラックのスキップ、オーディオメニューの操作などができる。「ツーリング」は9インチの新型カラータッチスクリーンを採用しているほか、ワイヤレス充電機能が標準装備される。

 さらに「ツーリング」にはシビックとしては初となる「ボーズ・センターポイント2」と「ボーズ・サラウンドステージ・デジタル・シグナル・プロセッシング」を採用したボーズ製オーディオシステムが搭載された。また、車速に応じて音量や音質を自動的に調整する「ダイナミックスピードコンペンセーション」を採用している

低燃費でパワフルなドライブトレイン

 エンジンは10代目と同じく、自然吸気の2.0リッターとターボ付きの1.5リッターの2種類を設定。どちらのエンジンも、それぞれに合わせて独自のチューニングを施した最新の無段変速機(CVT)が組み合わされる。また、パワーデリバリー、エンジン音、全体的な洗練性、EPA(米国環境保護庁)の燃費などが改善され、1.5リッターモデルは出力も向上している。

 4気筒 2.0リッターエンジンは「LX」と「スポーツ」に搭載され、最高出力158PS/6500rpm/最大トルク138lb.ft/4200rpmを発生。アイドリングストップシステムの標準化や触媒コンバーターの新設計などにより、燃費と排出ガスが大幅に改善された。改良されたCVTは、電動油圧ポンプの強度を高めて機械式ポンプの負荷を軽減し、副軸にボールベアリングを採用することで摩擦を低減して燃費を向上させた。また、制動時に早めのシフトダウンを行うプログラムや、急加速時に物理的なギアチェンジを行なうステップシフトのプログラムを見直し、より身近で楽しい運転を実現したという。

「EX」と「ツーリング」に搭載される4気筒 1.5リッターターボエンジンは、最高出力180PS/6000rpm(ハイオク使用時)/最大トルク177lb.ft/1700-4500rpmを発生。排気バルブにVTEC(Variable Timing and Lift Electronic Control)を追加するなど、複数の施策で燃費を向上させたほか、CVTはトルクコンバーターの性能を向上させるとともに、ステップシフトのプログラムが見直されている。

 走行モードは「ノーマルモード」「エコモード」が標準搭載され、「スポーツ」「ツーリング」グレードには「スポーツモード」が追加される。

ボディ構造の高剛性化により、動力性能と安全性能が向上

 11代目シビックのボディ構造は、先代に比べてねじり剛性を8%、曲げ剛性を13%向上させ、シビック史上最も剛性の高い構造を実現。剛性の高い構造が、乗り心地やハンドリングなどを向上をさせた。また、次世代のACE(Advanced Compatibility Engineering)構造は、将来予想される衝突基準も満たせるように設計しつつも、アルミニウムやさまざまなグレードの高張力鋼などの軽量素材を多用し、構造用接着剤の適用を拡大することで重量増を最小限に抑えているという。

 サスペンションは、従来から定評のあるスポーティなハンドリングをさらに向上させつつ、ボディ剛性の向上と1.4インチ長くなったホイールベースを最大限に活用したチューニングが施された。フロントのマクファーソンストラットには、低摩擦ボールジョイントとフロントダンパーマウントベアリングを新たに採用し、ステアリングフィールとセルフセンタリングを向上させるとともに、スプリングとダンパーのアライメントを最適化して作動摩擦を最小化した。

 リアは、トレッド幅を0.5インチ広げて安定性を向上させるとともに、ブッシュ軸を改良した大型のコンプライアンスブッシュを新たに採用してハーシュネスを最小限に抑制。さらに、2本のリアロアアームには、車内の騒音や振動を低減するとともに、直進安定性や旋回性の向上を促す新ブッシュを採用。さらに、電子制御式パワーステアリングのチューニングも見直され、フィードバックの向上と直進安定性の向上させたという。

【ホンダ】新型シビック(11代目)デザイン解説(2分58秒)
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