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ホンダ、新型「シビック(プロトタイプ)」をワールドプレミア
より低く洗練されたボディシルエットへと進化
2020年11月18日 13:22
- 2020年11月18日(現地時間)発表
本田技研工業の北米部門となるアメリカン・ホンダモーターは11月18日(現地時間)、「Twitch」内の自社チャンネル「HONDA Head2Head」で新型「シビック(プロトタイプ)」をワールドプレミアした。これは北米で自動車メーカーとして唯一「eスポーツ」を支援しているホンダならではの新たな発表スタイルとしている。
第11世代となる新型シビックは、低くて広いスタンス、低いベルトライン、清潔で洗練されたディテール、オープンで風通しのよいキャビンなど、ホンダデザインの時代を超えた要素からインスピレーションを獲得。公開されたのはプロトタイプモデルとなるが、2021年春の終わりごろに新型の発売を予定しているという。またセダンに続き、スポーティでパーソナルなシビックハッチバック、パフォーマンス重視の「シビック Si」、そして究極の高性能な「シビック タイプR」も予告している。
アメリカンホンダモーターのエグゼクティブバイスプレジデントであるデイブ・ガードナー氏は「シビックは常に期待を上まわっています。まったく新しいシビックは、人間中心のデザイン、卓越したダイナミクス、スタイル、安全性能、ドライバーの楽しさを備えたコンパクトカーの基準を設定するという遺産を継続します」と述べている。
エクステリアデザイン(外装)
スタイリストとエンジニアは、ホンダの本質的で人間中心の「M・M(マン・マキシム/メカ・ミニマム)思想」に焦点を当て、過去のシビックの時代を超越したデザインコンセプトを再検討。テクノロジーとデザインの目的は、ドライバーと乗客のニーズに応えることとし、スタイリングは、これらの時代を超越したデザインコンセプトを新鮮で爽快な新しい方法で表現したという。
デザインチームは基本的なことから始め、ダイナミックなフォルムとスポーティなスタンスで新型シビックを表現。全高やヒップポイントの低さなど、10代目モデルの低CGパッケージを継承しつつ、シビックの伝統的なデザイン思想である「薄くて軽い」ボディデザインを採用。ボンネットやフロントフェンダーを低くし、水平方向のベルトラインを低くすることでボディの接地性を高め、ホイールやタイヤの存在感を強調するとともに、外部からの視認性に優れた広々としたエアハウスを実現した。
また、フロントルーフピラーを運転席後方に移動させて視認性を高めたり、サイドミラーをドア側に移動させてフロントサイドウィンドウからの視界を確保するなど、運転席と同乗者の視界を最大限に確保するために、シビックのアッパーボディデザインを大幅に変更した。
シビックの新しい顔は、ヘッドライト下の直立したグリルをオフセットさせるなど、水平方向の要素を強く取り入れることで、ロー&ワイドな背の高さを強調し、すっきりと洗練された外観とした。サイドビューでは、車室をボディ後方に移動させ、ボンネットを長くすることで、プレミアムさを実現。フロントフェンダーからテールランプに向かって緩やかな弧を描くシャープな水平ショルダー(Cライン)は、全体のデザインに連続性を持たせ、リアフェンダーからリアリフレクターに向かって上昇したRラインによって、静止した状態でも動きを演出。リアでは、シビックのワイドなトラックに加えて、幅広さと走行安定性を強調した新しいテールランプ、そしてトランクリッドのトレーリングエッジを遊び心のあるアップスウェプト形状にしながらも空力性能を高めたことで、シビックのワイドなトラックを引き立てた。
インテリアデザイン(内装)
新型シビックも、先代シビックのすっきりとしたラインを再構築し、優れた人間工学と視認性というシビックM/Mの本質的な価値を進化させながら、モダンなデザイン要素とテクノロジーを取り入れて、インテリアを劇的に刷新。
インストルメントパネルは、ドアトップとダッシュラインが調和し、ドライバーが前方の道路を見渡せるように、カットラインや切れ目を最小限に抑えた、すっきりとしたデザインを採用。ダッシュボードの幅方向に伸びるハニカムメッシュのアクセントは、デザイン性を高めるだけでなく、視認性の高い吹き出し口を隠す役割も果たしている。
また、ドライバーズメータークラスターのオールデジタル化や、ローセットインストルメントパネル上に9インチのフルHDディスプレイオーディオタッチスクリーンを新たに搭載するなど、シビックファーストの新技術を複数導入している。