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グランツーリスモSPORTでオリンピックと国体の予選にチャレンジしてみた
2021年5月17日 10:14
- オリンピック・バーチャルシリーズ モータースポーツイベント オンライン予選:2021年5月13日~5月23日開催
- 全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE 都道府県予選:2021年5月14日~6月6日開催
2021年の「グランツーリスモSPORT」は、オリンピックと国体というビッグタイトルとのコラボレーションによるオンラインインベントで、盆と正月が一緒に来たようなにぎやかさだ。
現在、グランツーリスモSPORTでは、FIAとIOCによる「オリンピック・バーチャルシリーズ モータースポーツイベント」のグローバルオンライン予選を、5月13日~5月23日に開催。また、第76回国民体育大会「三重とこわか国体」の文化プログラム「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE」の都道府県予選が5月14日~6月6日に行なわれているというので、記者も実際に参加してみた。
東京を舞台にしたオリンピック・バーチャルシリーズ モータースポーツイベントの予選
「オリンピック・バーチャルシリーズ モータースポーツイベント」の使用コースは、東京を舞台にした「東京エクスプレスウェイ・南ルート 内回り」で、カテゴリーはトヨタ自動車の「GRスープラ レーシングコンセプト」によるONE MAKEのタイムアタック。
首都高をイメージした狭小コースをレーシングマシンの超高速で駆け抜けるというタイムアタック。記事執筆時点(5月16日)のトップタイムの選手は1分55秒179のタイムを出しているのだが、記者は1分58秒386で2682位。グローバルイベントだけに参加者も多くトップへの道のりは相当遠い。
鈴鹿サーキットを舞台にした全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE グランツーリスモSPORT部門の予選
一方、全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE グランツーリスモSPORT部門のコースは、三重県鈴鹿市にある「鈴鹿サーキット」、車種はSUPER GTマシンなどが登場するグランツーリスモ内のカテゴリーで「Gr.2クラス」の車両を使用するタイムアタックとなる。使用するマシンは選択可能だが、セッティングは禁止なので、マシンを作り上げる能力は問われない、純粋にドライビングテクニックだけが試される。
記事執筆時点(5月16日現在)、記者は1分49秒932のタイムを記録して、出場枠となる埼玉県地区で19位となった。やはり、走りなれた鈴鹿サーキットでのタイムアタックは楽しい。
それぞれのオンラインイベントでは、ランキングが公開されていて、ランキング上位にいる選手の走行データを確認することができる。アクセルやブレーキのペダルワークを学んだり、トップ選手の車両をゴーストとしてダウンロードして、一緒に走りながら走行ラインを学習することもできる。
こうしたデータを何度見ても、上位選手のデータはクルマの動きに無駄がない、一番の違いを感じられるのはコーナーの立ち上がり。コーナー出口でいち早くクルマの姿勢を進行方向に整えて、しっかりとタイヤをグリップさせて、スルスルとクルマを前に進めて差をつけられている印象だ。
参考にはならないが、記者なりのオンラインイベントのタイムアップ方法としては、ある程度走行してコースとマシンに慣れたら、上位選手のデータを見ること。走行ラインやアクセルワーク、シフトポジションなど、速い選手のモノマネをすることで体調がいい時では2~3秒差くらいまでは寄せられる。しかし、そこから先の2~3秒差は、モノマネをするだけでは埋めることはできないなと感じる。
マシンとコースの組み合わせでベストとなる走りを目指してトライ&エラーを繰り返して走り込みを続けないと、ランキング上位に上ることはできない。ランキング上位にいる選手たちは、そいうったさらなるトレーニングを繰り返しているに違いない。
ライン取りやアクセルやブレーキングなど走行データは揃っているので、トップドライバーの体の動きを自分でも再現できるような、大リーグボール養成ギプスならぬドライビング養成ギプスみたいな装置があればなあとも思うが、そんなものはないので自分で頑張るしかないのである。