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ヤマハ、「NMAX ABS」2021年モデル発表 専用アプリで“つながる”スクーターに

2021年6月28日 発売

36万8500円

「NMAX ABS」2021年モデル

 ヤマハ発動機は、水冷4ストロークの単気筒SOHC4バルブ 124cm 3 エンジンを搭載する原付二種スクーター「NMAX ABS」をモデルチェンジして、2021年モデルとして6月28日に発売する。価格は36万8500円。

 NMAX ABSは、欧州や日本で人気の「MAXシリーズ」の特徴である斬新なスタイルやスポーティな走りをコンパクトなボディに凝縮して、通勤や街乗りなど、市街地の移動における快適性を追求したシティコミューター。

 2021年モデルは、第1の特徴として着信通知や燃費管理が可能なスマートフォン用専用アプリに同社国内モデルとして初対応した。また、第2にトラクションコントロールシステムを採用した平成32年排出ガス規制適合の新「BLUE CORE」エンジンを搭載。第3に静かなエンジン始動/再始動を可能にする「Smart Motor Generator system」の採用、第4に低燃費に貢献する「アイドリングストップシステム」、第5にスタイルと機能性をバランスさせた新フレームと快適な乗り心地を支える前後サスペンション、第6に信頼性と質感の高さを表現したスタイリングなどの採用を主な特徴としてしている。

「NMAX ABS」2021年モデル
「NMAX ABS」2021年モデル

 カラーは、「ホワイトメタリックB」(シルバー)、「パステルダークグレー」(グレー)、「マットダークグレーメタリック8」(マットダークグレー)、「マットダークパープリッシュブルーメタリック5」(マットブルー)の4色をラインアップする。

ホワイトメタリックB
パステルダークグレー
マットダークグレーメタリック8
マットダークパープリッシュブルーメタリック5

着信通知や燃費管理が可能なスマートフォン用専用アプリ当社国内モデル初対応

 同モデルは、「YAMAHA Motorcycle Connect(略:Y-Connect)」をダウンロードしたスマートフォンとペアリングが可能。ペアリングにより以下のような機能が拡充される。

(1)電話やメールの着信、スマートフォンの電池残量など、車両側のメーター表示項目の追加
(2)スマートフォン画面でのエンジン回転数表示
(3)オイル・バッテリーのメンテナンス推奨時期のお知らせ
(4)燃費など運転状況把握
(5)車両の最終駐車位置確認

スマートフォンアプリ「YAMAHA Motorcycle Connect(略:Y-Connect)」とペアリングが可能

トラクションコントロールシステムを採用した平成32年排出ガス規制適合の新「BLUE CORE」エンジン

平成32年排出ガス規制適合の新「BLUE CORE」エンジン

 エンジンは、吸気・排気系の仕様、およびFIセッティングの最適化により平成32年排出ガス規制適合化を図りながら、これまでのパワー感はそのままに、リニアで扱いやすい出力特性をさらに向上させた。

 また濡れた未舗装路等で滑らかな発進性と走行性を実現するため、トラクションコントロールシステムを新採用。状況や好みに応じてオン・オフ選択が可能で、発進・走行時などで後輪空転の兆候が検知されると、点火時期・燃料噴射量を統合制御し、滑らかな発進性・走行性をサポートする。

「キュルキュル」音がない「Smart Motor Generator system」採用

 エンジン始動用モーターとジェネレータの機能を一体化した「Smart Motor Generator」を同社国内モデルとして初採用、走行時はジェネレータとして働き、エンジン始動・再始動時はモーターとして働く。始動時は、スタータークラッチを介さずに直接クランクシャフトを回転させるので、従来のようなエンジン始動時の「キュルキュル」音がなく静かになった。

低燃費に貢献する「アイドリングストップシステム」

「アイドリングストップシステム」を採用

 同社国内原付二種モデルとして「アイドリングストップシステム」を初採用、信号待ちなどで停車すると自動的にアイドリングを停止して燃料消費を抑え、また再発進時には静かなエンジン再始動で発進できる。アイドリング停止後の再発進は、スロットルグリップを回すことで、瞬時にエンジンが掛かり滑らかに発進でき、オン・オフ選択も可能。

スタイルと機能性をバランスさせた新フレームと快適な乗り心地を支える前後サスペンション

 スタイルと走行性能・実用機能をバランスさせた新設計フレームを採用。スポーツ系スクーターのプラットフォームとして熟成・進化させており、メインパイプ(60.5mm径)とダウンチューブ(45mm径)、そして補強材(1.6mm厚)の組み合わせで、軽すぎず、適度に手ごたえのあるハンドリングと接地感を実現。また、エンジン懸架レイアウトを最適化することにより各部の振動低減を図った。

 また、前後サスペンションは最適なセッティングを施した。特にリアサスペンションは、実走行での官能評価を繰り返し、バネ定数と減衰力のバランスを整えた。2段階でイニシャル調整が出来る新構造も新たに追加。また、前後ともに新作の軽量キャストホイールを採用している。

信頼性と質感の高さを表現したスタイリング

“Prestige Confidence”をデザインコンセプトに、初めてスクーターに乗る人にも一目でわかる快適性・信頼性の表現やビジネスクラスに乗るような優越感をスタイリングのポイントとしてデザインした。

 広い居住空間や高い収納力、LEDによる精悍な表情により日常の使い勝手と誇れる外観を融合。また、フロントエリアからシートにかけて、ライダーを包み込むような安心感のあるシルエットを表現。加えてMAXシリーズの特徴である前後アクスルを貫く、力強く引き締まったブーメランイメージのサイドパネルにより信頼感を表現した。

そのほかの新しい特徴

 そのほかの新しい特徴として、ヘルメットが収納可能な容量約23Lのシート下トランク(トランクの前方に2個分のヘルメットホルダー装備)を用意。12V DCジャックを備えた小物入れ&リッド付き収納BOX、LED 6灯ヘッドランプ、立体感あるリアビューを演出するテール&ストップランプ、フル液晶メーター、スマートキーシステムを装備した。