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IWCとメルセデスAMG、チタンを用いた「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・エディション“AMG”」記者会見
2021年5月21日 20:35
- 2021年5月21日(現地時間)発表
時計メーカーのIWCシャフハウゼンとダイムラーAG傘下のハイパフォーマンスブランドであるメルセデスAMGは5月21日(現地時間)、共同でオンライン記者会見を開催し、IWCとAMGのダブルブランドとなる腕時計「Pilot's Watch Chronograph Edition“AMG”(パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・エディション“AMG”)」を同日よりグローバルで販売開始することを明らかにした。
IWCによれば、Pilot's Watch Chronograph Edition“AMG”は同社が販売している航空機器を想起させるデザインを採用した「パイロット・コレクション」シリーズの腕時計で、同シリーズの腕時計としては初めて素材にチタン(Titanium)を採用しており、自社製キャリバー69835による自動巻き、さらにはカーボンファイバーのダイヤルなどの機能を備えている。
会見にはIWC CEO クリストフ・グランジェ・ヘア氏、メルセデスAMG CEO フィリップ・シーマー氏、さらにはメルセデスAMG所属のレーシングドライバーであるマロ・エンゲル選手などが登壇して、新しい腕時計をアピールした。
自動車で使われているチタンを素材に
IWCシャフハウゼン CEO クリストフ・グランジェ・ヘア氏は「スイスの時計メーカーとドイツの自動車メーカーの関係は深く、同じDNAを共有している。実際、われわれとAMGのファクトリーはクルマで1時間程度の場所にある。そうした中で今回の提携を発表できてうれしい」と述べ、IWCとAMGが同じ「モノ造り」のDNAを共有しており、自動車と腕時計には共通点が多いと述べた。
それを受けて、メルセデスAMG CEO フィリップ・シーマー氏は「われわれとIWCの関係は実に長く、もう17年に及んでいる。その17年の間に数々のバリューを一緒に顧客に提供してきた。われわれが共通点として持っているのはモノ造りの精神だ」と述べ、こちらも共通点が多いとアピールした。
そしてIWCのグランジェ・ヘア氏が発表したのが「Pilot's Watch Chronograph Edition“AMG”」(型番:IW377903)という、AMGとのダブルブランドになる同社の新しい腕時計だ。同社の「パイロット・コレクション」と呼ばれるシリーズは、航空機器を想起させるデザインを採用しており、すでに販売されている「Pilot's Watch Chronograph」シリーズの新製品という位置付けになる。
グランジェ・ヘア氏によれば「このシリーズの腕時計としては初めて素材にチタンを採用している。チタンは自動車でよく使用されている素材で、そうした自動車産業のイメージをそのまま受け継いだ製品となる。また、背面にはAMGのロゴが入っている」と述べ、Pilot's Watch Chronographシリーズとしては初めてチタンを採用し、AMGのロゴを背面に入れた製品になると説明した。
IWCによれば、Pilot's Watch Chronograph Edition“AMG”は直径43mmでグレード5のチタンを素材として採用しており、自社製キャリバー69835による自動巻き、さらにはカーボンファイバーのダイヤルなどの機能を備えているとのことだ。
会見では、メルセデスAMGのシーマー氏に第1号の製品が渡されていることなどが明らかにされたほか、メルセデスAMGの契約ドライバーとなるマロ・エンゲル選手もサーキットから出演し、レースなどでも安心してつけることができることなどをアピールした。
IWCによれば、Pilot's Watch Chronograph Edition“AMG”は5月21日からiwc.comで販売開始される予定になっており、価格などは現時点では非公表。2年間の標準保証がついており、最大で6年の延長保証が可能となっている。