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ベントレー、新型「ベンテイガS」発表 世界初の48V電動式アクティブロールコントロール採用
2021年5月26日 18:26
- 2021年5月25日(現地時間) 発表
- 2690万円
550PS/770Nmを発生するV8 4.0リッターターボエンジン搭載
ベントレー5月25日(現地時間)、俊敏でスポーティな走りをより重視した新型「ベンテイガS」を設定すると発表した。日本での価格は2690万円で、デリバリーは2022年第1四半期を予定している。
ベンテイガSは、行き先を選ばないラグジュアリーSUVのベンチマークとされるベンテイガの最新バージョンで、鮮烈なパワーを印象づけるデザインと独創的なディテールが特徴。英国内でのデザインおよびエンジニアリングを経て、クルー本社のカーボンニュートラル工場にて製造される。
パワートレーンには最高出力550PS、最大トルク770Nmを発生し、0-100km/h加速4.5秒、最高速290km/hという性能と、航続距離654km、CO2排出量294g/kmという燃費を両立する、ベントレーが誇るV型8気筒 4.0リッターツインスクロールターボチャージャーエンジンを搭載。
このパワーを可能な限り効果的に利用するため、世界初の48V電動式アクティブロールコントロールシステムとなったベントレーダイナミックライドを標準装備。このベントレーダイナミックライドが0.3秒で最大1300Nmのトルクを発生してコーナリング時のロールを抑制するとともにタイヤの接地性を最大限に高め、クラストップのキャビン安定性と快適な乗り心地、優れた操縦性をもたらすとしている。
快適なグランドツーリングだけでなく、シャシーモードを切り替えれば爽快なパフォーマンスが堪能でき、ベンテイガSはスタンダードなベンテイガよりもスポーツモードが強化され、運動性能が向上。スポーツモードでは、エアサスペンションの減衰力が15%増加し、エレクトロニックスタビリティコントロールとベントレーダイナミックライドに採用されたスポーツモード専用のチューンによって、ステアリングフィールとターンインレスポンスが向上し、ボディロールが一段と減少するという。
加えて、トルク・ベクタリング・バイ・ブレーキもチューニングが見直されているほか、パフォーマンス重視のフィーリングとなった新設計のスポーツエキゾーストを標準装備。オプションで4種類のオフロードモード(「雪道&濡れた草道」「土道&砂利道」「泥道&山道」「砂道」)が利用できる、水深500mmまで走行可能となるオールテレインスペシフィケーションが設定されている。
ブラックを配して存在感を際立たせた外観と、アルカンターラを用いた内装
外観は、エクステリアのブライトウェアをすべてブラックで統一し、ブラックのドアミラーとブラックペイントのサイドシルを装備。ヘッドライトと楕円形のテールライトに施されたダークティント処理や、バンパーロアグリルに新たに採用されたハイグロスブラックが、外観を引き締めている。大型化されたリアスポイラーは高速走行時の空力安定性を向上させるだけでなく、伸びやかなルーフラインを形成し、楕円形を分割したようなデザインでブラックペイントのスポーツエキゾーストとSモデル専用のエクステリアバッヂと合わせて統一感を創出する。
ベンテイガS専用となる新設計の22インチホイールは、標準設定のシルバーペイント、オプションのフルグロスブラックとブラック&ブライトポリッシュの3種類が用意される。
内装では、V8エンジン搭載のベンテイガで初めてカラースプリットにアルカンターラを導入。シートクッション、バックレストセンターパネル、ギアレバー、ステアリングホイール、アッパートリム、ヘッドライニングにアルカンターラを用いることで、ラグジュアリーなインテリアを演出する。
フルーティングパターンを採用した新デザインのシートは4人乗り、5人乗り、7人乗りのどの仕様でも装備可能。独創的でモダンなシートに施されたステッチがショルダー部分まですっきりとしたラインを描き、スポーティな美しさを表現するとともに、ステッチが形作るシートのフルーティングをプライマリーレザーカラーまたはセカンダリーレザーカラーで彩り、随所に配されたアルカンターラとの相乗効果で新鮮な雰囲気を醸し出すとしている。
デジタル化されたドライバーインフォメーションパネルはベンテイガスピードと共通となり、ハイエンドのクロノグラフをイメージしたグラフィックメーターを表示。表示項目はドライバーがカスタマイズできる。高解像度スクリーンの表示レイアウトは「クラシック」「エクスパンデッド」の2種類から選択可能で、クラシックビューではトラディショナルな丸形のスピードメーターとタコメーターが、エクスパンデッドビューでは右側のメーターに代わり、マップとメディア情報が拡大表示される。