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マクラーレン、新型「エルバ」のウィンドスクリーンバージョン デリバリーは今年末にスタート

2021年5月28日(現地時間)発表

「エルバ」のウィンドスクリーンバージョンの生産開始

物理的なスクリーンを好むユーザーニーズとともに、米国の一部の州の法令を満たすために設計

 マクラーレン・オートモーティブは5月28日(現地時間)、オープンコクピット2シーターモデル「エルバ(Elva)」のウィンドスクリーンバージョンの生産を開始すると発表した。ウィンドスクリーンバージョンの技術諸元や性能値は最終評価待ちで、デリバリーは今年末からスタートする。

 エルバは世界初の空力性能を高めるアクティブエアマネジメントシステム「AAMS」を採用して、ルーフ、フロントウィンドスクリーン、サイドウィンドウを未装備とし、“マクラーレン史上、最軽量のロードカー”をうたうモデル。乾燥重量は1300kg未満で、これに最高出力815PSを発生するミッドシップのV型8気筒4.0リッターツインターボエンジンを組み合わせ、0-100km/h加速は2.8秒とした。

 今回発表されたウィンドスクリーンバージョンはAAMSが作り出す空気の壁より、物理的なスクリーンを好むユーザーの要望に応えると共に、米国の一部の州の法令を満たすために設計。ヒーテッドガラスとそれを囲むカーボンファイバー製サラウンドをはじめ、電子制御の雨滴感知式ワイパーやウィンドウウォッシャー、サンバイザーなどを装備(AAMSは非搭載)。これらを装備しつつ、重量増加は20kgに抑えられることが目標となっており、「動的性能や車体剛性、そして刺激的なドライビングエクスペリエンスはスクリーンレスモデルと変わりません」と説明している。

ヒーテッドガラスとそれを囲むカーボンファイバー製サラウンド、電子制御の雨滴感知式ワイパー、ウィンドウウォッシャー、サンバイザーなどを装備

 今回の発表について、マクラーレン・オートモーティブ CEOのマイク・フルーウィット氏は「超軽量で極めてパワフルなElvaは、ドライバーに路面や自然との究極の一体感をもたらします。ドライビングの純粋な喜びを謳歌するために生まれ、私たちがこれまでに手がけた中で最も特徴的でエクスクルーシブなモデルの1つです。ルーフとウィンドウが存在しないこのロードスターは、マクラーレンモデルにしか成し得ない、最高に爽快なオープンエアのドライビングエクスペリエンスをオーナーの皆さまにご提供します。それは、洗練されたAAMS技術が目に見えない空気の壁を作り出すスクリーンレスモデルをお選びでも、遮断性が加わったウィンドスクリーンバージョンをお選びでも、そのドライビングエクスペリエンスは変わりません」とコメントしている。

マクラーレン「エルバ」ウィンドスクリーンバージョン(7分59秒)