ホンダ、栃木県真岡市のパワートレインユニット製造部での生産を2025年中に終了

海外向け供給の縮小や、生産品目の減少などに伴う生産体制の見直し

　本田技研工業は6月4日、世界の自動車産業を取り巻く急激な環境変化へ対応するため、四輪車のエンジンやミッションの部品を製造するパワートレインユニット製造部（栃木県真岡市）における生産を2025年中に終了することを決定した。

　パワートレインユニット製造部は、エンジンバルブの生産からスタートし、クランクシャフトやドライブシャフトなど生産部品を拡大。ホンダのパワーユニット生産に貢献してきた。一方で、海外生産の拡大に合わせてパワーユニット部品の現地調達が進んだことによる日本からの供給量の縮小および、駆動系の構造変化に伴う生産品目の減少などにより、生産体制の見直しが必要となっていたことから、今回の決定に至ったとのこと。

　ホンダは、2017年10月にグローバルにおける四輪車生産体制の見直しを発信し、「生産配置と生産能力の適正化」を推進。部品生産領域においても生産する部品を共用化し、最適な生産アロケーションを展開することで、これまで以上に生産効率を高めた「強いものづくり」を実現するとしている。

　発表においてホンダは「取り巻く環境が刻々と変化する中、既存事業における選択と集中を着実に実行し、変化する事業環境に、柔軟に対応できる体質をつくることで、新たな分野への対応を加速していきます」と述べている。