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ボルグワーナー、駆動システム「インテグレーテッド・ドライブ・モジュール」をヒュンダイのEVに供給
2021年6月7日 19:07
- 2021年6月3日(現地時間)発表
2023年生産開始予定のAセグメントEVに採用
アメリカの自動車部品メーカーのボルグワーナーは6月3日(現地時間)、自社で開発している「インテグレーテッド・ドライブ・モジュール(iDM)」が、現代自動車(ヒュンダイ)グループの次世代AセグメントEV(電気自動車)の電気駆動システムとして採用されたことを発表した。この車両は2023年中ごろに生産開始が予定されているという。
ボルグワーナーの新型iDMは、最先端の電気モーター、ギアボックスおよび一体型パワーエレクトロニクスを備えた製品で、よりクリーンで効率の高い自動車生産に貢献する部品。
ボルグワーナーが高性能システムとして設計、開発、製造した「iDM146」は、動作電圧400V、最高出力が135kWという性能を発揮。高度なトランスミッション技術により動作がスムーズかつ静かで、電気モーターには高電圧ヘアピン技術を採用し、安定した性能を維持するという。ギアボックスと400Vシリコンインバーターおよびモーターをコンパクトな外径146mmのステーター(固定子)と一体化することにより、ドライブシステム全体の重量軽減と小型化を実現。また、iDM146のインバーターはスケーラブルでモジュラーな構造となっていて、クライアントの要件に合わせて容易にカスタマイズできる仕様とした。
ボルグワーナー・パワードライブシステムズの社長兼事業本部長のステファン・デメール博士は「現代自動車グループとは20年近く協業してきましたが、今回は初めての電動化プロジェクトということもあり、新たな一歩を踏み出すという意味で非常に期待感が高まります。特に喜ばしいのが、これがデルファイ・テクノロジーズ買収後では初めて両社の技術ポートフォリオを融合したiDM製品であり、2つの組織の長所を十分に引き出した成果であるというところです」と述べている。