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ヤマハ、ロードスポーツ「MT-07 ABS」を次世代MTシリーズのスタイリングに刷新
2021年6月22日 12:55
- 2021年7月28日 発売
- 81万4000円
デザインを刷新し、総合的なパフォーマンスを向上
ヤマハ発動機は、走りの楽しさとストリートで映えるデザイン、優れたコストパフォーマンスを兼ね備えたロードスポーツ「MT-07 ABS」をマイナーチェンジして7月28日に発売する。価格は81万4000円。
今回のMT-07は「Accessible MT with a Fitter Body」をコンセプトに開発し、慣性トルクが少なく、燃焼室のみで生み出される燃焼トルクだけを効率よく引き出す設計思想で作られたクロスプレーン・コンセプト(CP)の2気筒エンジンの特性を継承しながら、新しいデザインを採用し、さらに総合的なパフォーマンスを向上させたという。
新たな特徴としては「平成32年排出ガス規制適合CP2エンジン」「より快適でアップライトなライディングポジション」「バイファンクションLEDヘッドライト(Hi-Lo一体)とLEDポジションランプ、フラッシャーランプ」「次世代MTシリーズへ進化したスタイリング」などが挙げられる。また、従来の軽快な操作性、個性的スタイル、上質感などは継承したとしている。
2021年モデルの新たな特徴
平成32年排出ガス規制適合CP2エンジン
従来型エンジンをベースに、エアダクト、排気系仕様変更(新型の2into1エキパイ・マフラー一体型)、ECU仕様変更、FIセッティング最適化などを織り込むことで、スロットル微開の低速域でのリニアなレスポンス特性に磨きをかけ、同時に平成32年排出ガス規制へ適合。そのほかにも、耐摩耗性に優れたバルブシートの採用(排気側)、ミッションのドッグ角変更による再加速時のダイレクト感向上(2速・3速)などが行なわれている。これらによって従来モデルよりもトルク曲線が滑らかになり、優れた加速特性を実現した。さらに、最新の音響解析技術により排気系を最適化。特に低速低開度の時の音色を作り込み、270度クランクのCP2らしい力強い加速に貢献するパルス感のあるサウンドを実現しているという。
より快適でアップライトなライディングポジション
燃料タンクカバーまわりを構成するパーツを、従来の9個から8個へと減らしデザインを一新。フレームカバーはアルミダイキャストから樹脂製に変更。ニーグリップ部の形状と立体感は、スポーツ走行時のホールド感を向上させている。また、新たにアルミ製テーパーハンドルを採用し、左右幅を32mm広く、ハンドル高を12mm高く設定し、幅広い体格のライダーにフィットし、ゆったりとした乗車姿勢を確保した。
バイファンクションLEDヘッドライトとLEDポジションランプ、フラッシャーランプ
鮮明な照射範囲と配光を備え、ロービームとハイビームを一体型としたバイファンクションLEDヘッドライトを採用。ロービームは、照射エリアとエリア外の境界の明暗差が少なく穏やかで、境界付近での良好な視認性を確保。また、フラッシャーランプとポジションランプには、MT-07として初めてLEDを採用。ポジションランプを左右に独立させ、コンパクトなヘッドライトまわりになり、ひと目でMT-07と分かるデザインに仕上げられている。
次世代MTシリーズへ進化したスタイリング
2014年の初代以降2度目のアップデートとなり、第3世代MTシリーズとしてスタイリングも進化。ヘッドライトなど新しいデザインのコンポーネントを織り込みながら、最低限の構造体を魅力的な造形でまとめつつ、ヘッドライト周辺の各パーツ類をエンジン中心方向に大胆に寄せ、MTらしい引き締まった“塊”のイメージを再現。加えて、LEDポジションランプにイニシャル「Y」モチーフを取り込み第3世代MTシリーズの象徴としている。
また、サイドビューでは、MTシリーズのトルク&パワー感を視覚的に強く訴えかけるために、エアフローの動きを取り込んだスタイリングを採用。一方、トップビューでは、空気を取り込み張り出したイメージのタンクカバーとライダーの自由な動きをサポートするスリムなシートエリアの対比で大きな抑揚を作り、前に突き進むパワーを表現したという。なお、新作のLCDマルチファンクションメーターはコンパクトなデザインで、ネガティブ(反転)表示を採用している。