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シトロエン、「C5 エアクロス SUV プラグインハイブリッド」オンライン発表会 PHEVの魅力を解説

2021年6月24日 発表

550万円

新型コンフォートSUV「C5 エアクロス SUV プラグインハイブリッド」の発表会がオンラインで行なわれた

SUVの姿でありながらコンフォートな乗り味を実現するC5エアクロス

 シトロエン(Groupe PSA Japan)は6月24日、コンフォートSUVのハイブリッドモデル「C5 AIRCROSS SUV PLUG-IN HYBRID(C5 エアクロス SUV プラグインハイブリッド)」の発表会をオンラインにて行なった。

 シトロエン初のハイブリッドモデルとなるC5 エアクロス SUV プラグインハイブリッドは、「C5 エアクロス SUV」にフロントモーターと13.2kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、100%電気駆動の「エレクトリックモード」も可能としているだけでなく、外部からの電源供給を可能としたプラグインハイブリッド機構を備えたモデル。

C5 エアクロス SUV プラグインハイブリッド

 オンライン発表会にはマーケティング部 PRマネージャー 森亨氏と、同じくマーケティング部 マーケティング ダイレクター トマ・ビルコ氏が、C5 エアクロス SUV プラグインハイブリッドに乗って颯爽と登場。

 ビルコ氏は、シトロエンでは新しい車両を開発する際、ユーザーの一人ひとりからインスパイアを受ける「Inspired by You」を開発キーワードにしていて、ライフスタイルや趣味、好きな事や興味にフォーカスしながら、ユーザーの「やりたいすべて」をサポートできる最高のクルマを思い描いていると紹介。

Groupe PSA JAPAN株式会社 マーケティング部 PRマネージャー 森亨氏
Groupe PSA JAPAN株式会社 マーケティング部 マーケティング ダイレクター トマ・ビルコ氏

 ただし、人のニーズはもとより、自然と地球環境にも配慮していて、これはシトロエンだけでなく、ステランティスグループ(Stellantis N.V.)全体の信念でもあると解説。地球の環境と自分たちの生活とあわせて、次世代ジェネレーションの未来を守ることに高い関心を持って取り組んでいて、ステランティスグループでは、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドすべての仕様において、最高レベルの燃費と可能な限り低レベルな排気ガスのクルマ作りに注意を払っているという。

 もちろんこれはC5 エアクロス SUVシリーズも例外でなく、すでに発売しているガソリンエンジンモデルとディーゼルエンジンモデルもベストな燃費と排出ガスレベルのパワートレーンを搭載しているが、いよいよ今回ハイブリッドモデルの登場となる。

シトロエンの開発キーワード「Inspired by You」

 ハイブリッドモデルとなっても、シート品質、サスペンション、シャシー、ドライバビリティはいずれも最高レベルを維持。新しいハイブリッドパワートレーンの登場により、エンジン音がなくなり、排気ガスと匂いが最小限に抑えられることで、より快適に進化したことをアピール。安全面においてもぬかりはなく、ADAS(先進運転支援機能)はセグメントトップレベルを搭載しながらも、リーズナブルな価格に設定していると紹介した。

 ビルコ氏は最後に「新型C5 エアクロス SUV プラグインハイブリッドは、オーナーのよきパートナーとなり、仕事、趣味、家族との旅行など、やりたいことすべてにおいて最高のツールになるのでぜひ楽しんでいただきたい」と伝え、またこれはシトロエンの電動化戦略の第一歩で、この後には100%電気自動車の新型「Ë-C4」、ゴージャスな新型モデル「C5 X」の登場が控えていることを紹介して締めくくった。

外部からの充電が可能なプラグインハイブリッド

 続いてプロジェクト マネージャーの水谷氏より詳細な説明が行なわれた。まず最初にカーボンニュートラルに向けての動きが世界中で活発化していることについて言及。さらに、日本も2050年のカーボンニュートラル実現の方針として打ち出していて、自動車の脱ガソリンに関しては2030年代半ばと表現していることを改めて説明した。

 また、シトロエンの電動化は、2名乗車で航続距離が約70kmのアーバンモビリティソリューションとして打ち出した「AMI」が第一歩となり、カーシェアリングで利用する場合月額19.9ユーロという手軽さを実現し、フランスでユーザーが拡大していることを紹介。その他にもCセグメントのピュアEVとなる新型「Ë-C4」が、2020年10月から欧州でデリバリーしていることも付け加えた。

Groupe PSA JAPAN株式会社 マーケティング部 シトロエン プロダクトマネージャー 水谷昌弘氏
世界のカーボンニュートラルの動き
シトロエンの電動化はすでに始まっている

 今回日本に導入されるC5 エアクロス SUV プラグインハイブリッドは、1.6リッターターボエンジンをベースに、81.2kW(110PS)/320Nmのフロントモーターと、燃料タンクを9L分コンパクトにした代わりに13.2kWhの駆動用バッテリーをリアシートの下に配置。8速ATはハイブリッドモデル専用に設計されたという。3つのドライブモードを搭載し、状況に合わせたEV使用が可能となっている。充電は3kWで約5時間、6kWなら2.5時間で完了する。WLTCモードにおける1充電走行距離は65kmとなっていて、日本人の乗用車ユーザーの1日の平均走行距離を優に上まわっていることを紹介。毎晩家で充電して電気を使い切らなければ、ずっとEV走行し続けることも可能となる。

スペック
トランスミッション
チャージ時間

 また、専用アプリを使うことで電池残量の確認やエアコンの遠隔操作などが可能となり、同じC5 エアクロス SUVでもプラグインハイブリッドモデルでは、より快適さを高められるという。駆動バッテリー搭載による後軸荷重の増加に対応するため、リアサスペンションは専用のマルチリンク式に変更されているが、耐久性に優れ上質な乗り心地にフォーカスして煮詰めたサスペンション「プログレッシブ ハイドローリック クッション」を標準装備や高密度ウレタンフォームを15mm使用したアドバンスドコンフォートシートなどを採用したことでも、より乗り心地の上質感を高めているという。

専用アプリで管理が可能
コンフォートな乗り心地を実現するアイテムを標準装備
快適な乗り心地はオーナーの期待値を超えることが多いという

 Cセグメントに属する他のモデルと比較しても堂々としたサイズ感でありながら、悪路の走破性の高さではなく上質な乗り心地を推奨した個性を持ち合わせているというC5 エアクロス SUV プラグインハイブリッド。プラグインハイブリッドモデルでは、ディーゼルエンジンモデルで約半数の人が選択するという、ナッパレザーシートやパノラミックサンルーフなどが装備される「ナッパレザーパッケージ」を標準グレードに設定。価格は550万円とディーゼルエンジンモデルの同装備と比較して74万円の差があるが、自動車税減税とクリーンエネルギー自動車補助金を利用することで実質価格差は50万円程度にまで縮小が可能で、さらに環境省事業や自治体による助成金を含めれば、より価格差はなくなるという。

 最後に水谷氏は「通勤や買い物といった日常利用(65km走行以内)であればゼロエミッション走行というメリットを享受しつつ、週末のロングドライブでは充電に縛られることなく従来通りの感覚で使え、環境性能と実用性を両立したC5 エアクロス SUV プラグインハイブリッドを次の1台に検討していただきたい」と締めくくった。

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