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DNP、運転免許証の真贋判定を補助する「ID確認 for eKYC」をカーシェアサービスの会員登録に使用

2021年7月12日 発表

ID確認 for eKYCの概要

業務負荷軽減とサービス信用性と安全性が向上

 DNP(大日本印刷)とDNPグループで各種IDカード用機器を販売しているIDS(DNPアイディーシステム)は7月12日、運転免許証の真贋判定を補助するサービス「ID確認 for eKYC」が、DeNA SOMPO Mobilityが提供している個人間カーシェアサービス「Anyca(エニカ)」の会員登録時の本人確認サービスに採用され運用が始まったと発表した。

 シェアリングエコノミー関連のサービスが広がるなか、個人間のカーシェアリング事業についても利用者数は増加。エニカを運用するDeNA SOMPO Mobilityは、会員登録の際に運転免許証による本人確認を目視で行なっているが、判定精度の向上とオペレーターの業務負荷軽減が課題となっていた。今回この確認作業をシステムで補助する「ID確認 for eKYC」を導入することで、業務負荷軽減とサービスの信用と安全性の向上を図れることが期待できるとしている。

Anyca利用の流れ

ID確認 for eKYCの概要

 ID確認 for eKYCは、スマホやタブレット端末で撮影された運転免許証の画像から「真贋スコア」を算出することで真贋判定を補助するシステム。DNPが開発した運転免許証を利用する真贋判定ロジックを活用し、券面の偽造や改ざんなどを高い精度で判定、本人確認におけるセキュリティの向上と業務負荷の軽減を可能とした。

ID確認 for eKYCの主な機能

・券面真贋判定補助機能:券面の印刷の特徴を把握し、顔写真や住所などの部分的な貼り替えの有無を判定して、偽造を見抜く。
・券面整合性判定機能:券面をOCR(光学的文字認識)で読み取り、情報記載ルールや生年月日などの事実と整合しているかを見抜く。